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CSR/社会貢献活動の取り組み

「探究」の浸透に向けて「探究」の浸透に向けて

掲載日:2020年01月20日
ステークホルダー : 地域社会
キーワード : ESD SDGs 教育機関

未来へ ”トモ”に|株式会社トモノカイ 川口博史様にインタビュー

 日清医療食品は病院・介護福祉施設向け、給食受託会社のリーディングカンパニーとしての透明性の高い経営にするため、すべてのステークホルダーの皆様に対し、積極的かつ公平・迅速な情報開示に努めています。

 また、当ホームページではWebの特性を活かし、双方向のコミュニケーションツールとして、CSRへの取り組みの最新情報を随時公開しています。

 日清医療食品ではステークホルダーエンゲージメントを、社会課題の解決の手法や組織の決定に関する基本情報を提供する目的として、組織と一人以上のステークホルダーとの間に対話の機会を作り出すために試みられる活動と捉えています。

  今回、”未来の教育を創り、 学ぶ人・学びを支援する人と“伴に”走る会社である株式会社トモノカイ 事業企画室の川口 博史様に、これから学校が目指す教育方法についてインタビューいたします。

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株式会社トモノカイ 事業創造戦略室 中高教育事業セクション セクション長の川口 博史様

インタビューに応えていただいた、株式会社トモノカイ 事業創造戦略室 中高教育事業セクション セクション長の川口 博史様

Q.トモノカイについて教えてください。


【教育を中心とした企業】


 トモノカイは2000年に設立した企業です。設立当時家庭教師を行う学生は高学歴であることが求められることが多く、その健全なマッチングを行うことから事業をはじめました。

 現在では、家庭教師事業、中学・高校の放課後に大学生を派遣して受験や補習指導を行う事業、留学生と深い交流で世界を身近に感じる事業など、【次世代の価値を創出する人材の輩出】をミッションに各事業を展開しています。

 私自身は現在教育を取り巻く環境が大きく変化している最中で、全国5,000校ある高校のうち、およそ1,200校の先生と後述する探究教材という事業を通じて交流をしています。

株式会社トモノカイ HPより

【教育改革】


 元々学校では10年に1度社会の変化に合わせて「学習指導要領」という教育課程の基準を変更していますが、現在の改定は「前代未聞の教育改革」とすら呼ばれており、特に注目を集めています。

 従来までの教育は詰め込み型の教育であり、授業でのインプットを元にテストを行う形式でした。

 けれど、現在の社会のスピードは技術の進歩に引っ張られていて、これから迎える第4次産業革命を視野に入れると、従来までの教育方針の延長では難しいと判断しました。

 その結果が今回の前代未聞の教育改革に繋がることになりました。

【第4次産業革命と変化】


 少し本題から外れますが、ここで少しだけ第4次産業革命について触れたく思います。

 第4次産業革命とは、18世紀末以降の水力や蒸気機関による工場の機械化である第1次産業革命、20世紀初頭の分業に基づく電力を用いた大量生産である第2次産業革命、1970年代初頭からの電子工学や情報技術を用いた一層のオートメーション化である第3次産業革命に続く、次のようないくつかのコアとなる技術革新を指します。

 コアの1つ目はIoT及びビッグデータの活用です。

 工場の機械の稼働状況から、交通、気象、個人の健康状況まで様々な情報がデータ化され、それらをネットワークでつなげてまとめ、これを解析・利用することで、新たな付加価値が生まれることです。

 コアの2つ目はAIです。

 人間がコンピューターに対してあらかじめ指示等を与えなくとも、コンピューター自らが学習し、一定の判断を行うことが可能となります。

 加えて、従来のロボット技術も、更に複雑な作業が可能となっています。

 今まで人が行っていた業務をAIや機械が有る程度の業務を行うようになる社会になります。

 本題に戻します。
 教育という点で見ると、優秀と言われていた子は今までは先生が教えた情報を受け止め、記憶し、公式を使えるようになった子でした。

 けれど、これからは少子高齢化に技術革新、SDGsと今まで経験したことがない課題への取組みが求められます。

 より詳しくは、山口周氏の「ニュータイプの時代―――新時代を生き抜く24の思考・行動様式」を読まれると理解が進むと思います。

山口周氏の「ニュータイプの時代―――新時代を生き抜く24の思考・行動様式」

【オールドタイプからニュータイプへ】


 その時代における社会の構造やテクノロジーによって社会が変革していくと、企業が求める人材の要件も異なっていきます。

 前述のような背景から、これまで高く評価されてきた、従順で、論理的で、勤勉で、責任感の強い「優秀な人材」は今後「オールドタイプ」として価値を失う可能性があります。

 教育には、企業や社会から評価されない学生を輩出するのではなく、社会に即した学生を輩出することが求められます。

 これまで、教育現場が変わらないことの理由になっていた、聖域であった入試試験の形をも国は変えようとしています。

 それだけ、国は教育に危機感を抱いています。

 そのような今回の指導要領改定の大キーワードの1つが「探究」であり、私たちはこの「探究」を扱う副教材を作成し、全国の中学・高校に販売しています。

【探究について】


 探究では、生徒が自らの行き方や在り方を考えながら「自分の問いを見出し」、それに対して「情報を集め」「情報を整理したり分析したり」して、「アウトプット」することになります。

 この探究の一連のサイクルを何度もまわす。この行動から、好奇心や主体性、他社と関わる姿勢や能力を総合的に伸ばしていくことをもとめています。

 企業や社会人のPDCAサイクルに似ているものだと思います。

【探究が目指すもの】


 「探究」は今後の社会を生き抜く子どもたちを学校教育から輩出していくための重要なテーマです。

 「探究」が目指すものを全国どこの学校でも実現できるようになれば、子どもたちだけでなく、色々な世代、性別、地域などを越えて多くの問題発見と解決が行われるようになると思います。

【「探究」の問題点】


 「探究」が簡単に浸透するとは思っていません。

 「実施する先生が学んだ内容でない」、「正解を教えることが刷り込まれている」、「教員は個人戦の組織であり団体戦を不得意にしている」など問題は多くあります。

 だからこそ、私たちは現場の先生と打合せも行いますし、「探究」の教材を作成し提供しています。

 また、この分野の権威の方に監修に入っていただくなど、負担なくどの先生が実施してもばらつきがないような教材を作成する。

 そうする事で、その先生にしかできないことに集中できるよう手助けをしています。

Q.日清医療食品に求めることがあれば教えてください。


【探究の手伝いを】


 以前、日清医療食品様から業界のリーディングカンパニーとして栄養士を目指す学生を増やすための施策を考えられているとお聞きしました。

 「探究」はまさにその絶好の機会になると思います。

 「探究」は、自ら課題を立て、調査や経験した内容を整理、分析をして自ら解釈をした上でアウトプットをするという一連の活動で、この取組みが中学、高校の通常カリキュラムに取り入れられます。

 例えば栄養士に興味を持った学生が、栄養士や栄養について調べ、実際に勤務している栄養士と出会い話しを聞くことで自分事にし、今後の自分のあり方や社会へのアクションに活かしていくということが出来たらすばらしい機会になると思います。

 先生としても外部との接点を上手く交渉することは非常に難しいと思っていますので、実際に実務を経験している人の話や実務に近いことが体験を子どもたちに提供できればとても喜ばれます。

 また、教育現場でもSDGsへの関心は高く、例えば少子高齢化についての取り組みを共有していただくなどの情報があると子どもたちの理解が深まるので、御社からぜひ教育に働きかけをしていただければ助かります。

※所属・役職名はインタビュー時になります。インタビュー日:12月25日

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