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CSR/社会貢献活動の取り組み

臨時ヘリポートの申請について臨時ヘリポートの申請について

掲載日:2017年10月24日
ステークホルダー : 地域社会
キーワード : ヘリコプター 災害対応

臨時ヘリポートの申請について|東邦航空株式会社 所長 森岡秀一様にインタビュー

 日清医療食品は病院・介護福祉施設向け、給食受託会社のリーディングカンパニーとしての透明性の高い経営にするため、すべてのステークホルダーの皆様に対し、積極的かつ公平・迅速な情報開示に努めています。

 また、当ホームページではWebの特性を活かし、双方向のコミュニケ―ションツールとして、CSRへの取り組みの最新情報を随時公開しています。

 日清医療食品ではステークホルダーエンゲージメントを、社会課題の解決の手法や組織の決定に関する基本情報を提供する目的として、組織と一人以上のステークホルダーとの間に対話の機会を作り出すために試みられる活動と捉えています。

 今回、日清医療食品が契約しているヘリコプター会社の1社である東邦航空株式会社八尾事業所 所長 森岡秀一様にインタビューを行いました。

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※インタビューに答える東邦航空株式会社八尾事業所 所長 森岡秀一様

Q.日清医療食品との関係について教えてください。


【東邦航空について】


 当社は日本で唯一のヘリコミューター輸送を行っている 航空会社であり、東京愛ランドシャトル、遊覧飛行、路線運航、建設工事作業飛行、航空緑化、報道取材、救命、防災ヘリ運航受託、測量などを行っています。

 本社は東京都江東区の東京へリポート内にあり、東日本を中心に全国10ヵ所の事業所を展開しています。

 日清医療食品様とは2012年より契約を締結させていただいております。

【飛行実績について】


 まず、訓練として2012年に静岡県伊東市、2013年には和歌山県田辺市で支援物資をヘリコプターに搭載して空輸する緊急支援物資搬送訓練に参加しています。
 また、2015年には宮城県富谷町※1と連携し、富谷町役場駐車場にてタッチダウン訓練、2016年には京都府亀岡市様と連携し、グラウンドにてタッチダウン訓練にも参加させていただいています。

 実際の災害時での緊急支援物資搬送では、2014年2月の関東甲信越での雪害時において孤立地帯である山梨県への搬送、2016年4月の熊本地震においても阿蘇地域への搬送を実施しています。

※1現在の富谷市。2016年10月10日付で単独市制を施行して、宮城県下14番目の市となる。

※2012年静岡県伊東市で実施した訓練の模様。

【スムーズな支援物資の空輸のために訓練を】


 災害時は多くの団体、企業からヘリコプターについての問合せをいただきます。

 ただし、ヘリコプターを確保できたとしても、ヘリコプターを飛来させるには着陸できる場所と、災害時に近い場所で給油ができる拠点が確保できるのかが重要になります。

 また搭載するのが人なのか物資なのか、どれくらいの重量なのかで搭載できる燃料が確定し、フライトプランが確定できます。

 フライトプラン確定までは何度か飛行実績がない企業では、非常時にヘリコプターを使用するのは難しいかもしれません。

 日清医療食品様では、平時にヘリコプターを使用した訓練を実施されているため、災害時でもスムーズな支援物資が実現できています。

※2016年 熊本地震時に支援物資を空輸した際の画像。

Q.場外離着陸場を申請するための注意点は?


【航空法第79条について】


 航空法第79条の規定に基づき「航空機は、陸上にあっては空港等以外の場所において離陸し、又は着陸してはならない。」と定められていますが、本条文には、ただし書きの規定が設けられていて、国土交通大臣の許可を得ることで、空港等以外の場所でも離着陸が可能となります。

 これは、地上又は水上の人又は物件の安全及び航空機の安全を確保するため、一定の基準に従って設置管理されている空港等以外の場所における航空機の離着陸を原則として禁止する一方で、当該離着陸がやむを得ない事由に基づき、かつ、安全上支障がないと認められた場合に限り、例外的に禁止を解除しようとする趣旨で設けられている規定です。

【場外離着陸場を満たす条件について】


 場外離着陸場の許可にあたっては、離着陸地帯、周辺の障害物、標識等について、安全を確保するための基準を満たすことが求められます。

 この場外離着陸場の許可基準の一例として、一般に使用される回転翼航空機の基準では次の7項目が求められています。

1.離着陸地帯の長さ及び幅は、使用する回転翼航空機の投影面の全長及び全幅以上の大きさであること。

2.離着陸地帯の表面は、十分に平坦であり最大縦断・横断勾配は5%以内で、かつ使用機の運航に十分に耐えられる強度を有していること。

3.進入区域は、離陸方向(500m)に対して8分の1以下、着陸方向(250m)に対して4分の1以下とし、同表面の上に出る高さの物件がないこと。

4.転移表面は、離着陸地帯の各長辺から45mの範囲において1分の1勾配(ただし、離着陸地帯の外側10mまでは2分の1)を有する表面上に出る高さの物件がないこと。

5.離着陸地帯の位置及び方向は、動力装置が故障した場合に地上又は水上の人又は物件に対し、危害を与え、又は損傷を及ぼすことなく不時着できる離着陸経路が選定されていること。

6.標識等は、原則として離着陸地帯の場所が明瞭に視認できるように境界線を設置及び近傍に風向指示器を設置すること。

7.運航の安全対策として、離着陸地帯及びその近傍の立入禁止措置等、運航上必要な措置が設けられていること。

【場外離着陸場設置の流れ】


 場外離着陸場設置に向けては次の流れになります。

1.その土地の所有者又は管理者の承諾を受ける。

2.都道府県に所有地、施設用地及び周辺部の地図・施設見取り図、付近の不時着適地等の資料を提出し、現地調査を受ける。
まずは都道府県消防・防災航空隊の、その後、都道府県担当部署の審査を受ける。

3.その後、当該離着陸場を管轄区域とする空港事務所長に対し、「飛行場外離着陸許可申請書」を提出し、決裁を受けることによって使用が可能になる。

※現地調査で測量する東邦航空株式会社 森岡様。

【場外離着陸場の自社での確保について】


 日清医療食品様が京都府亀岡市に建設した、ヘルスケアフードファクトリー亀岡の駐車場は場外離着陸場として申請しています。

 約300台が駐車できる広大な駐車スペースを活用して場外離着陸場として申請した要望を受け、建設時から設計会社、施工会社とともに打合せに参加させていただきました。

 また、地域住民に対して説明会を実施するなど、地域への配慮もされています。

※上空から見たヘルスケアフードファクトリー亀岡。

【場外離着陸場の周辺への影響について】


 ヘリコプターが場外離着陸場に着陸する際、ダウンウォッシュというヘリコプターなど垂直方向への推力につられて発生する下向きの気流が発生します。

 着陸地点では大枝が動く、電線が鳴り、傘の使用が困難となる「雄風」(風速10.8~13.8m/s)に程度になりますが、30mほど離れるとダウンウォッシュの影響はほぼ受けません。

 また、着陸時の騒音につきましても30mほど離れた場所では90db以下になるため、身体に影響を受けるほどの音が近隣に轟くことはありません。

※今回日清医療食品のヘルスケアフードファクトリー亀岡内に設置する場外離着陸場は着陸地点から近隣住民への距離は30m以上離れた場所に位置しています。

Q.今後日清医療食品に求めるものがあれば教えてください。


【平時からの連携強化を】


 現在、日本国内のどこで、どのような災害が発生するのか予想が難しい状況です。そのため、企業として平時から災害について取り組む必要があります。

 過去、日清医療食品様とは平時からの訓練や場外離着陸場の申請で協力をしています。

 今後とも平時から協力体制を組み、良い関係を継続できればと思います。


※所属・役職名はインタビュー時になります。

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