「食」の側面から医療・福祉を見つめ支える日清医療食品。ヘルスケアフードサービス業界のリーディングカンパニーです。日清医療食品株式会社

CSR/社会貢献活動の取り組み

多様化する働き方について多様化する働き方について

掲載日:2016年07月05日
ステークホルダー : 地域社会
キーワード : ダイバーシティ

多様化する働き方について|志事創業社 臼井清様へのインタビュー

 日清医療食品は病院・介護福祉施設向け、給食受託会社のリーディングカンパニーとして、経営の透明性を高め、ステークホルダーの皆様との健全で良好な関係づくりに努めるとともに、迅速な情報開示を行います。

 また、当ホームページではWebの特性を活かし、双方向のコミュニケ―ションツールとして、CSRへの取り組みの最新情報を随時公開しています。

 日清医療食品ではステークホルダーエンゲージメントを、社会課題の解決の手法や組織の決定に関する基本情報を提供する目的として、組織と一人以上のステークホルダーとの間に対話の機会を作り出すために試みられる活動と捉えています。

 今回、エコッツェリア、3×3Laboでの運営や、「志事(しごと)」を色々な形で生み出し、働くことを通じて『かっこよく』をテーマにされていて、丸の内プラチナ大学で講師もされています志事創業社の臼井清様にインタビューを行いました。

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志事創業社 臼井清様

※インタビューに答えていただいた、志事創業社 臼井清様

Q.日清医療食品との関係について


 日清医療食品様も参画されていますエコッツェリア協会での取り組みの一つであります環境経営サロンで私が運営に携わっていたことがキッカケで知り合いました。

 私自身は当時セイコーエプソンで人事やマーケティングに携わり、ネットワークの拡大のため企業・団体と関わっていました。

 活動をしている中で一般社団法人企業間フューチャーセンターに参画することになりました。

 この一般社団法人企業間フューチャーセンターは社内向けの勉強会や異業種交流会向けの勉強会を開催していくうちに一つの法人となった団体です。

 この一般社団法人企業間フューチャーセンターに在籍していた田口様がエコッツェリアの企画を行うことになり、その企画・運営の手伝いをすることになりました。

 勉強会の運営から多くの企業と接点を持たしていただくこととなり、日清医療食品様もその1社になります。

※「エコッツェリア協会」は、「一般社団法人大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会」や「NPO法人大丸有エリアマネジメント協会」の活動を通じて培われたエリア内の企業との協力関係をもとに、2007年5月に設立された一般社団法人です。

Q.「志事創業社」について教えてください。


【臼井様のプロフィールについて】


 1984年に諏訪精工舎(現・セイコーエプソン)に入社し、半導体を中心とする電子部品の営業として、大阪を振り出しに台湾やイギリス、ドイツなどで経験をつみました。

 今から思うと「勘違い」していた時期もありましたが、ずっと一緒にやってきた部下に「あなたと一緒に仕事をしていても面白くない」と言われたことや、赴任したヨーロッパで、仕事ばかりではない精神的に豊かな生活に触れたこと、東日本大震災の後、製造業としての使命を真剣に考えるようになったことなど、複合的な理由から、現在の「志事(しごと)創業社」を立ち上げました。

【丸の内プラチナ大学】


 ビジネスパーソンを対象にしたキャリア講座「丸の内プラチナ大学 2016年度」(主催:丸の内プラチナ大学事務局 <構成>エコッツェリア協会、㈱三菱総合研究所 プラチナ社会研究会、一般社団法人ソーシャルビジネス・ネットワーク)が開講しています。

 この丸の内プラチナ大学で講師として「CSV実践コース」を担当しています。

 こちらの「CSV実践コース」では、CSVの先行実践事例を通じて「社会イシュー」を起点に多様なセクターとの協働で市場を創る、ビジネスの組み方を教えています。

 ご興味をお持ちの方はぜひ、丸の内プラチナ大学のサイトを確認ください。

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【志事創業社の目指していること】


 私自身サラリーマンをしている時に感じていたことがあります。それは企業の中には採用された企画もあれば、採用されなかった企画もあります。

 採用されなかった企画には様々な要因があります。中にはその企業だから実現できなかったけれど、その企業の外に出れば社会の役に立つ企画もあります。また、企業という枠組みでは実現できないけれどNPO法人であれば実現できる企画もあります。

 この埋もれているプロジェクトや人にスポットライトを当てることを目指しています。

 クラウドファンディングは不特定多数の人が通常インターネット経由で他の人々や組織に財源の提供や協力などを行うことを指しますが、財源だけではなく人などリソースを提供し実現をしたいと思っています。

 それは例えば「3×3Laboファンディング」という形で実現できるかも知れません。その志を事にしていくことが「志事創業社」が目指していることになります。

【設立のキッカケについて】


 サラリーマン時代に勘違いをしていたことがキッカケなのかも知れません。

 新規事業開発を手掛けていたのですが、全社としての経営判断から当面新規事業は見合わせることとなりました。

 その時部下の配置先を調整した後に自分の行き先がないことに気がつきました。

「社内失業者」という状況になりました。事業環境の変化で、仕事の機会を無くしてしまった、経営からみれば活用できていない社員という問題を抱えている企業が、多くあるのではと思っています。

 また、今後の人工知能などの技術革新が進むと、今まで「社内失業」の問題に直面してきていなかった企業もこの問題に向き合うことになるかも知れません。

 私自身はこの「社内失業」期間があったからこそ、自分を見つめ直すキッカケになりました。

「社内失業者」は仕事のできない不要な人、いわゆる問題社員を意味しているわけではありません。

 環境が変われば活躍できる、様々な可能性を秘めたポテンシャル人材です。私はそう思い研修などを通じて取り組みを行いました。

 新しい仕事の可能性をさまざまな人に対して常に考えるという取り組みは、働き方の多様性にもつながると思います。

 ダイバシティーとして外国人労働者、高齢者、女性など幅広い方の雇用を進めていますが、9時から18時まで全ての人が同じ雇用形態でよい働きができるとも限りません。

 多様な人材には働き方も多様であるべきだと私は思っています。

 また、これからは取引先も多様化していきます。企業のカラーも同一であるのはリスクにつながる可能性があります。

 企業の中には副業を認めているところもあります。

 社内でしか通じない会話、価値観、考え方に凝り固まっているとこれからのグローバル社会や可変していく環境を乗り越えることができないかも知れません。他社の文化を知ることや、そこでの経験を自社に還元することもこれからの社会には必要だと思います。
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【機能を引き出す方法】

志事創業社 臼井清様

 体力が低下している方に長時間の勤務を求めても作業効率が落ちます。
 また、時間に制限がある方やフレキシブルな対応を求められる方も働く中にはおられます。そういう可能性を引き出すことは重要です。

 私は認知症患者へのACP(アートコミュニケーションプロジェクト)の活動に関わり、私自身もACP アートエデュケーターとして施設などでプログラムを実施しています。

 認知症の方はある機能が衰えているだけで他の能力を引き出すことで大きな変化がおきます。

 例えば、ひまわりの画を鑑賞してもらいます。そのひまわりが赤い色をしていたとすれば、その時どうして作家は赤い色を使ったのかを説明します。

 そして、画を見てもらいながら夏やひまわりなど何か記憶を蘇らせるような話題を投げかけます。
 すると、普段は無口な人が話し出します。
 それは単に思い出かもしれません。中には花がニコニコしているという事を伝えた方もおられました。
  その画は画家がいいことが合った時に描いたものであり、かつその情報は当人には伝えていないのです。行うたびに新たな発見があります。

 また、このACP(アートコミュニケーションプロジェクト)を通じて介護する側も普段介護している方々の新たな側面が知れて関係性がかわります。

※アートコミュニケーションプロジェクトとは、ニューヨーク近代美術館(通称:MoMA)の協力を受けて一般社団法人アーツアライブが実施する認知症とその家族、及び介護士が一緒に受けることのできる双方向性アート鑑賞プログラムです。

※アートエデュケーターとは、作品に関する情報を適宜参加者に提供しながら、参加者の会話を促し、彼らから出た言葉を編集し、反応をまとめながら会話をリードするとともに場の雰囲気を作りながら彼らが目にしている作品に対しての洞察を深める手助けをします。

»一般社団法人アーツアライブ HPはこちら

» ACP紹介ページはこちら


【仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)について】


 私自身、ライフ(生活)の中にワーク(仕事)があると思っています。

 確かに仕事とプライベートは切り分けなければならない部分もあります。境界があやふやになるとダラダラと仕事をしてしまう可能性も考えられます。けれど、仕事は生活の一部であり仕事をしている時間も充実させる必要があります。

 私は「公私混合」という言葉を伝えています。「混同」の誤字と思われることも多いです。

 楽しいことをすることはストレスになりません。仕事も同じです。楽しくなくては仕事ではありません。

 辛いだけの仕事やお金のためと割り切っている仕事は自分のためになりません。楽しいは「楽をする」ということではなく「本気で取り組める」というところが大切です。

 楽しめる仕事にすることが一番のワーク・ライフ・バランスであると思っています。

Q.日清医療食品やこの業界に求めることについて


【介護経験を通じて】

志事創業社 臼井清様

 私は父親の介護を通じて「食」の大切さをものすごく感じています。

 5年前に母親がなくなってから父親はよく「何を食べてもおいしくない」と言います。母親の手料理はおいしく父親はその母親の手料理が大好きでした。

 父親は確かに介護が必要ですが、咀嚼も嚥下も問題はありません。そして、おいしいものは完食します。そうでないものは少ししか食べません。

 この父親の介護を通じて思ったことは「食事は人生の楽しみである」ということです。

 以前、仕事で介護食のサポートをする団体のお手伝いをした時に気づいたことがあります。健常者である私たちはつい忘れがちですが、高齢者の方にとって食事は誤嚥など危険が伴うことがあるということ。

 食べることは人生の楽しみであるにも関わらず、違う側面では命の危険を伴うことにもなります。

 日清医療食品様はムース食など咀嚼・嚥下困難な方への食事サポートも手掛けられています。

 こうした方々の食事の時間を「危険で大変」から「楽しくて待ち遠しい」に、今まで以上にしていただけたらと思います。例えばもう少し形のある食事提供についても検討いただけると「食べる」楽しみも広がるのではと思います。

※所属・役職名はインタビュー時になります。

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