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CSR/社会貢献活動の取り組み

シナプソロジーの普及をシナプソロジーの普及を

掲載日:2018年02月26日
ステークホルダー : 地域社会
キーワード : ESD 健康経営

シナプソロジーの普及を|株式会社ルネサンス 常務執行役員 望月 美佐緒様にインタビュー

 日清医療食品は病院・介護福祉施設向け、給食受託会社のリーディングカンパニーとしての透明性の高い経営にするため、すべてのステークホルダーの皆様に対し、積極的かつ公平・迅速な情報開示に努めています。

 また、当ホームページではWebの特性を活かし、双方向のコミュニケ―ションツールとして、CSRへの取り組みの最新情報を随時公開しています。

 日清医療食品ではステークホルダーエンゲージメントを、社会課題の解決の手法や組織の決定に関する基本情報を提供する目的として、組織と一人以上のステークホルダーとの間に対話の機会を作り出すために試みられる活動と捉えています。

 今回、感情や情動に関係した脳も活性化され、認知機能や運動機能の向上と共に、不安感の低下も期待できるシナプソロジーを開発した株式会社ルネサンス 常務執行役員 望月 美佐緒様にインタビューを実施いたしました。

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株式会社ルネサンス 常務執行役員 望月 美佐緒様

※インタビューに答えていただいた、株式会社ルネサンス 常務執行役員 望月 美佐緒様

Q.株式会社ルネサンスについて教えてください。


【テニスという遊びをビジネスに】

「遊びをせんとや 生まれけむ(東洋経済新報社)」

 1979年10月に大日本インキ化学工業株式会社(現DIC㈱)の社内ベンチャーとしてボーリング場を改造して「ルネサンス テニススクール 幕張」をインドアコート8面でオープンしたのがはじまりです。

 創業社長の斎藤敏一は、直接お客さまとコミュニケーションがとれるサービス業に興味を持ち、趣味として楽しんでいたテニスをスクール事業として立ち上げることを考えました。

 ただ、事業化する上で、化学メーカーが参画するために、インドアテニスコートにはDICのウレタン樹脂が使われており、テニスシューズの靴底にもウレタン樹脂が使われている関連性からウレタン樹脂の販売促進という名目で開始しました。

 私自身は縁があり1987年に入社し、最初は、業務受託先であった大阪のホテルニューオータニのフィットネスクラブに配属され、その後直営の3店舗目となる幕張テクノガーデン内のスポーツクラブの立ち上げにも参画しました。

より詳しくは著者 「遊びをせんとや 生まれけむ(東洋経済新報社)」を参照ください。

【「生きがい創造企業」としての提案】

 スポーツクラブからはじまり、現在では、直営施設108箇所、業務委託施設38箇所、通所介護施設15箇所となります。

 形態も複合型施設「スポーツクラブ ルネサンス」だけでなく、小型施設として、女性専用スタジオ、エンターテイメントとフィットネスを融合した「CYCLE & STUDIO R Shibuya」などを展開しています。

更に、超高齢社会に対応すべくリハビリに特化した通所介護施設「元氣ジム」を運営しています。

※女性専用フィットスタジオには、女性のキレイを応援するヨガ・フィットネススタジオの「ドゥミ ルネサンス」、気軽に使える女性のためのフィットネススタジオ「バニスタ」、加圧・エステプライベートサロン(無料託児サービス付)の「プリエ自由が丘」があります。

Coqul RENAISSANCE(コクール ルネサンス) 名古屋JRゲートタワー

Coqul RENAISSANCE(コクール ルネサンス) 名古屋JRゲートタワー

【企業・自治体との連携】


 現在、1,000社近い企業と約300の自治体の方々に対しても健康に関するさまざな商品を提供しています。

 最近では、企業や健保組合を中心に、「健康経営※1」や「データヘルス※2」の取り組みが広がり、私達にもきちんと効果を上げて頂く取組み求められています。

 私どもは企業、健保組合の皆様には、コーポレート会員という通いやすく、成果を上げて頂きやすいシステムをご用意しています。その一つに生活習慣改善するためのフィットネスサポートアプリ「カラダ・ワカル・カワル」などもご用意しています。

 また、昨年10月に 導入したセンシング・アイウエア「JINS MEME(ジンズ・ミーム)」を使っての体軸の歪みやブレなどの測定を始めとしたカラダ測定を行い、それを元にトレーナーが個別カウンセリングを行い、その後定期的に効果測定で変化を実感していただくサービスなどもございます。

 自治体向けには、地域住民の方に向けて、介護予防教室などの運営を受託しております。口腔ケアと運動を合わせた教室や転倒防止教室、認知症予防教室などを行っています。

 その中でも、認知症予防には弊社が独自に開発したシナプロソジーというメソッドを活用しています。

※1健康経営とは・・・「健康経営」とは、米国の経営心理学者のロバート・ローゼンが提唱した概念で、企業の持続的成長を図る観点から社員の健康に配慮した経営手法のことです。社員の健康が企業および社会に不可欠な資本であることを認識し、社員への健康情報の提供や健康投資を促すしくみを構築することで、生産性の低下を防ぎ、医療費を抑えて、企業の収益性向上を目指す取り組みを指します。

※2データヘルスとは・・・特定健康診査(特定健診)や診療報酬明細書(レセプト)などのデータを活用した、より効果的・効率的な保健事業。企業の健康保険組合や自治体など公的医療保険の保険者が、データの分析結果に基づき、加入者の健康状態に即した健康維持・疾病予防プログラムなどを実施する。2014年に厚生労働省主導で改正された「健康保険法に基づく保健事業の実施等に関する指針」により、同年度中に全ての健康保険組合がデータヘルス計画を作成し、15年度より実施することが義務付けられた。

Q.シナプソロジーについて教えてください。

【97%のフォローについて】

 前職は主にスポーツクラブの商品開発を担当していたのですが、その中で、スポーツクラブを退会してしまった方々やスポーツクラブに来られない方々への調査を行ったことがあります。

 退会した人の理由は大きく二つに分かれました。一つは他にやりたいことが出来たからです。もう一つは付いていけなくなった、ついていけないため周りに迷惑をかけるという理由でした。

 本来運動とはマイペースに行うのが一番効果的ですが、必要以上に周りを気にしたり、運動に負荷をかげすぎてしまった結果です。

 また、来なくなった人の理由としては、運動は身体にいいことはわかるが、そもそも運動が好きではないということが多い結果でした。

 そもそも日本の人口のうちスポーツクラブで運動をしている人は約3%と言われています。残り97%の方に対してアプローチするには、運動を切り口とした対応だけでは無理があることを痛感しました。

 そのため、運動ではなく、多くの方が関心を持っている脳を切り口にしたらどうだろう、と考えました。また「気がついたら運動をしていた」、「マイペースに運動をできる」ことが出来るプログラムを考えていきました。

【まずは行動】

 これからを考えていく上で、私のアクアビクスの師である米・ネバダ州立大学医学校助教授(健康教育指導博士、Ph.D)、ACSM評議員、 MIZUNOアクアフィットネス・スーパーバイザーでもあるメアリー・サンダース氏の教えもヒントになりました。

 メアリー・サンダース氏は、これからの高齢化社会では「BBB」が重要なテーマであると私に教えてくれたのです。

 一つ目のBはBone(骨)です。高齢者が骨折をするとそれだけで命に係ります。そのため丈夫な骨が必要です。二つ目のBはBalance(バランス)です。バランスとは、転けない、転けそうになっても立て直す力です。そして三つ目のBはBrain(脳)です。

 ただ、私自身もそれまであまり脳のことについては深く学んだことがありませんでした。
そこで、昭和大学脳神経外科の藤木司名誉教授や複数の専門家に相談をした所、「これからの時代そういうプログラムは必要なのですぐにやった方がいい、もし何か困ったことがあれば出来ることはサポートしてあげる」と言って下さいました。

 また、筑波大学大学院の田中喜代次教授の協力の元、シナプソロジーを行うと脳機能にどのような影響を与えるかを調べて頂きました。

 正直に言うと、結果が出る日は、一睡もできませんでした。しかし結果、注意機能などの脳の認知機能が向上する上に、疲労回復や抑うつ効果もあることがわかりました。

 今では、脳が活性化することで注意力があがり、コミュニケーションが良好になるため、連携をしている中では、朝礼に取り入れている企業が何社もあります。

 また、サッカーや野球などトップアスリートも取り入れており、シナプソロジーの活躍の場はどんどん広がっています。



【国籍を超えて】

 当社は海外市場ASEAN諸国への進出としてベトナムに子会社「RENASSANCE VITNAM,INC.」を設立していますが、言語や文化が異なる多様な人材を抱える企業にもこのシナプソロジーは有効だと思います。

 実際、海外展開をしているある企業では、研修でシナプソロジーを実施したところ、言語を超えてよい交流が生まれた事例もあります。

Q.シナプソロジーのインストラクターはどういう人が向いていますか?

【誰でもできる】

 運動指導やグループレッスンのインストラクターはかなりスキルが求められます。

 まずは、自分がモデルとなる動きを実践する、そして自分が行っている内容と相手が行っている内容のズレを洞察しそれを修正する必要があります。このような指導には、技術、知識や経験がかなり必要になります。

 しかし、このシナプソロジーは、最初だけ正しく動きを見せ、ハキハキと話すことができれば誰でもできます。インストラクター養成コースを受講された中には70歳以上の方もおられます。

Q.多くの事業の立ち上げを経験されている望月様が考えるリーダーシップについて教えてください。

【答えはない】

 インストラクター、商品開発などの仕事は誰よりも経験値を持っていたので、自ら先頭に立ち旗を振ってきました。しかしここ3年はシナプソロジーなどの新規事業の推進と営業と今まで経験がないはじめてのことが多く、正直つらいと思ったこともあります。

 でも、そのような経験値のない仕事をしたから分かったこともたくさんあります。そのようなことの一つにリーダーシップがあります。

 私はリーダーシップとはポジションの高さではなく、自ら感じたこと、考えたことを行動に起こすこと、必要な人に働きかけることなのではと思っています。

 企業においても何か新たにはじめるとき、特にこの力が必要になります。そのような自主的に動ける人を増やすには、ビジョンを持って生きること、その大切さを上位職の人が伝えて行くことかもしれません。リーダーシップが取れる組織の集合体が生まれれば素晴らしい組織になっていくはずですから。

株式会社ルネサンス 常務執行役員 望月 美佐緒様

Q.今後日清医療食品に求めることがありましたら教えてください。


【食と運動での連携を】


 私たちは介護施設において運動を通じて入居者の皆さまに幸せを提供しています。日清医療食品様は、食事サービスの提供を通じて幸せを提供されています。

 食と運動と違いはありますが、目的は近いと思っています。

 御社も対応されていますが、私どもも健康経営には力を入れています。魅力ある企業として社員への健康経営についても協力できればと思います。

※所属・役職名はインタビュー時になります。

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