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CSR/社会貢献活動の取り組み

ノルウェー視察団と介護食の情報共有ノルウェー視察団と介護食の情報共有

掲載日:2016年02月09日
ステークホルダー : 業界
キーワード : 介護食 国際社会 給食業界

介護食の情報共有として|ノルウェー王国大使館および視察団へのインタビュー

 日清医療食品は病院・介護福祉施設向け、給食受託会社のリーディングカンパニーとしての透明性の高い経営に資するため、すべてのステークホルダーの皆様に対し、積極的かつ公平・迅速な情報開示に努めています。

 また、当ホームページではWebの特性を活かし、双方向のコミュニケ―ションツールとして、CSRへの取り組みの最新情報を随時公開しています。

 日清医療食品ではステークホルダーエンゲージメントを、社会課題の解決の手法や組織の決定に関する基本情報を提供する目的として、組織と一人以上のステークホルダーとの間に対話の機会を作り出すために試みられる活動と捉えています。

今回、『メディケアフーズ展2016』に合わせ、ノルウェー王国から食品調理技術研究機関の研究者とその関係者が来日され、「ムース食」のアレンジ料理を提供するアンテナショップ『nu dish Mousse Deli & Café』(ニューディッシュ ムースデリ&カフェ、銀座)で介護食試食会を1月27日に実施し、試食後に視察団へインタビューを行いました。
※通常「nu dish Mousse Deli & Café」では介護食は提供していません。

»nu dish Mousse Deli & Café HPはこちら

» ステークホルダーとの対話一覧についてはこちら

Q.今回の視察の目的を教えてください。

【ノルウェー王国の現状について】

NCE Culinologyのカーリ・ビルギッテ・ヴィーグ様

※インタビューに答えていただいた、NCE Culinologyのカーリ・ビルギッテ・ヴィーグ様

 ノルウェー王国(以下「ノルウェー」)の国土は38.6万平方キロメートルで、日本とほぼ同じ大きさで、人口は520万人です。

 また、日本とノルウェーは1905年に外交関係を樹立して以来、友好的な関係を維持しています。

 2005年はノルウェーの独立100周年および日本・ノルウェー国交樹立100周年にあたり、5月には天皇皇后両陛下がノルウェーを公式にご訪問になられ、ノルウェー国民から大歓迎をお受けになられました。また、経済、文化ともに日本とノルウェーの交流は良い関係です。

 ノルウェーは世界でも突出した社会保障制度が高く、ノルディックモデルによる高負担高福祉の福祉国家です。

 主に一般税収を原資としたユニバーサルヘルスケアが達成されています。

 国や地方の財政範囲内で高社会福祉を国民に保障し、充実した医療と福祉を提供しています。

 高齢者が要介護の状態になった場合は施設に入って余生を送ることができるシステムを構築されています。

 ただ、ノルウェーは近い将来、高齢化が進み介護する側の労働力が減少することを見込み、国民が長く健康な状態で生活できる体制を構築し予防に取組むことで、1人ひとりが自立した生活をおくり、国家財政への負担を長い目でみて軽減出来る措置を模索しています。

 そこで、同国の食品調理技術研究機関は高齢者が体調を崩す原因の一つに食事があると考え、低栄養や嚥下などの問題を解決するべく、日本の高齢者食・介護食の調査にあたっています。

【視察について】


 今回は1週間の滞在でメディケアフーズ展2016と日清医療食品様を含め5社訪問させていただきました。

 来日した団体は5つになります。NCE Culinology、TINE SA(ティーネー協同組合)、NORTURA SA(ノーテュラ)、NOFIMA – The Norwegian Institute of Food, Fisheries and Aquaculture Research(ノフィマ)、Gastronomisk Institutt (料理研究所)です。

視察団体の概要

団体名 概要
NCE Culinology NCEカリノロジーとはノルウェーの公的助成金により運営されている食や料理に関するクラスター。

ノルウェーには現在、国が支援する様々なイノベーションを研究開発するクラスターが14団体があり、産官学協力の下にそれぞれのクラスターが活動しています。
Norwegian Centers of Expertise、略してNCEと称され、エネルギー関連や海洋関連等の14ある内のクラスターの1つがNCEカリノロジー(食・料理)である。拠点:スタバンゲル市。

ノルウェーの食品や食文化を少しでも魅力的なものにするため、料理に関するイノベーションを研究している団体。

TINE SA(ティーネー協同組合) ティーネはノルウェー国内で乳製品を幅広く提供している最大の協同組合。
NORTURA SA(ノーテュラ) 肉や卵の加工工場を運営するノルウェーの農業協同組合。
NOFIMA – The Norwegian Institute of Food, Fisheries and Aquaculture Research
(ノフィマ)
ノルウェー食品水産養殖研究所。ノフィマは国際的なレベルでの研究を行っており、全てのバリューチェーンにおいて、競争力を保持するためのソリューションを開発している研究所。
Gastronomisk Institutt
(料理研究所)
ノルウェーの著名なシェフの料理の知識を、製品開発や研究プロジェクトに提供してる、ノルウェーの料理研究所。

 今回の、視察で介護食という分野が日本においてもまだまだこれからの分野であること、市場への認知の取り組み方、基準の統一化など、課題が多々あることは理解出来ました。

 しかし、そのような状況下でも、日清医療食品様は先駆者として、ノルウェー人も大切に考えるところの「食事の楽しみ」ということをテーマに、色々な食事やサービスを展開されていて、一行も大変感銘を受けました。

 また、今回『nu dish Mousse Deli & Café』では通常提供していない、介護食の特別メニューもご提供いただき、日清医療食品様の心のこもったおもてなしにもとても感動しました。

視察された皆様

カーリ・ビルギッテ・ヴィーグさん ヘルゲ・ベルグスリーエンさん ヨハンネ・ブレンデハウグ ヘンリエッテ・ハウゲン・バーレ
NCE Culinology
Mrs. Kari Birgitte M. Wiig
カーリ・ビルギッテ・ヴィーグ様
NCE Culinology
Mr. Helge Bergslien
ヘルゲ・ベルグスリーエン様
TINE SA(ティーネー協同組合)
Mrs. Johanne Brendehaug
ヨハンネ・ブレンデハウグ様
TINE SA(ティーネー協同組合)
Mrs. Henriette Haugen Bale
ヘンリエッテ・ハウゲン・バーレ様
ペルニッラ・シーベルグ・ナッケン ペール・ベルグ トマス・ヤーン・ロースネス グーロ・ヘルゲスドッテル・ログンソー
TINE SA(ティーネー協同組合) 
Mrs. Pernilla Siberg Nakken
ペルニッラ・シーベルグ・ナッケン様
NORTURA SA(ノーテュラ)
Mr. Per Berg
ペール・ベルグ様
NOFIMA – The Norwegian Institute of Food, Fisheries and Aquaculture Research
(ノフィマ)
 
Dr. Jan Thomas Rosnes, PhD.
トマス・ヤーン・ロースネス様
Gastronomisk Institutt (料理研究所)
Dr. Guro Helgesdotter Rognså, PhD.
グーロ・ヘルゲスドッテル・ログンソー様

※他にノルウェー大使館から2名来店いただきました。

Q.試食した内容について感想を教えてください。

【nu dish Mousse Deli & Caféについて】

※nu dish Mousse Deli & Caféにて試食・説明風景

 日清医療食品様のアンテナショップである『nu dish Mousse Deli & Café』で試食させていただきました。

 この『nu dish Mousse Deli & Café』は介護食を知らない方に介護食を身近に知ってもらうためのショップと聞き、まずその取り組み、展開がとても興味深く、介護食を広める中ではとても良い試みだと感じました。

 特にキッチンがレストランの一部としてオープンになっていて、家庭的で居心地の良い空間を作っていたことは斬新かつ魅力的でした。

 今後このような食事は高齢者のみに限らず、全ての年代の嚥下・咀嚼障害がある人々にもニーズがあると思います。広める環境としてはとても良いと思いました。

 レストランという場所を、内部への周知活動のみならず、食べる環境の大切さを強調する場としても提供されていて、このアイデアはノルウェーでも導入できればと思いました。

【ムース食について】

NCE Culinologyのカーリ・ビルギッテ・ヴィーグ様

 ノルウェーの食品調理技術研究機関のカーリ・ウィーグさんは試食後に、

「非常に時代の先を行く体験ができました。
ムース食は味、風味、見た目、盛り付け、どれをおいても素晴らしく、高齢者に限らず、健康な人々にとっても良い体験になりうると実感した。
出てきた食事は全てが普通の食事と見た目が変わらず、味も自然な感じでとてもおいしかった。ムース食を必要としている方々はたくさんいる。
これからの動向も色々と伺えれば嬉しい」

とムース食メニューを高く評価しています。

 また、ムース食ではありませんが提供いただきました「溶けないアイス」につきましては、ティーネ協同組合(ノルウェー最大の乳製品の協同組合)のヨハンネ・ブレンデハウグさんとペルニッラ・シーベルグ・ナッケンさんから「ノルウェー人の口にはとても合っていて、美味しかった。

 大変ふんわりとした食感で、味も良く、ノルウェーにあるデザートムースというものに良く似ていた」と評価しています。

 また、ムース食に対しての疑問点や、栄養価、開発経緯や栄養面などの質問にも答えていただき大変参考になりました。

提供した食事の一覧

ミート豆腐パイ
 ブロッコリーとフェタリーズのサラダ
 鶏もも肉の香草パン粉焼きグリーンソース まろやか さけ チーズ焼き
 まろやか さば ハーブトマトソース
 まろやか カレイ レモンバターソース
 まろやか フィッシュバーグ ピカタ
ミート豆腐パイ
ブロッコリーとフェタリーズのサラダ
鶏もも肉の香草パン粉焼きグリーンソース
まろやか さけ チーズ焼き
まろやか さば ハーブトマトソース
まろやか カレイ レモンバターソース
まろやか フィッシュバーグ ピカタ
ムース食 チキンカツ
 ムース食 ハンバーグ 溶けないアイス バニラ
 苺豆乳添え
ムース食 チキンカツ
ムース食 ハンバーグ
溶けないアイス バニラ
苺豆乳添え

Q.今後日清医療食品に求めることがありましたら教えてください。

NCE Culinologyのカーリ・ビルギッテ・ヴィーグ様

 介護食をnu dish Mousse Deli & Caféで実際に試食するのはまだ出来ないようですが、健康な人でも十分に美味しく食べられると思いますので、近い将来nu dish Mousse Deli & Caféで体験出来るような環境が整えば楽しい体験が出来ると思いますし、介護食の認知度も上がると思います。


※所属・役職名はインタビュー時になります。
 今回は色々な食材をご提供頂きましたが、御社が食事サービスと提供されている食材は他にも多々あるとは思います。

 お肉のお食事がもう少し楽しく出来るようになれば尚良いと思いました。

 最後に、御社およびムース食の益々のご発展をお祈りしています。

※所属・役職名はインタビュー時になります。

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