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CSR/社会貢献活動の取り組み

折り樹でつなぐ被災地支援折り樹でつなぐ被災地支援

掲載日:2018年09月03日
ステークホルダー : お取引先
キーワード : パートナーシップ 復興支援 献血 環境保護

折り樹でつなぐ被災地支援|株式会社イトーキ 商品開発本部 金原徹様 営業本部 宮本鈴香様にインタビュー

 日清医療食品は病院・介護福祉施設向け、給食受託会社のリーディングカンパニーとしての透明性の高い経営にするため、すべてのステークホルダーの皆様に対し、積極的かつ公平・迅速な情報開示に努めています。

 また、当ホームページではWebの特性を活かし、双方向のコミュニケ―ションツールとして、CSRへの取り組みの最新情報を随時公開しています。

 日清医療食品ではステークホルダーエンゲージメントを、社会課題の解決の手法や組織の決定に関する基本情報を提供する目的として、組織と一人以上のステークホルダーとの間に対話の機会を作り出すために試みられる活動と捉えています。

 今回、当社が年に2回実施している「献血で被災地支援を!」キャンペーンで2015年9月(第3回)から現在も使用している木で出来た折り紙(折り樹)を提供いただいている株式会社イトーキ 商品開発本部 第3プロダクトマネジメント部 商品企画室の金原徹様、営業本部 東京支社 第四支店の宮本鈴香様に、「献血で被災地支援を!」の取り組みと間伐の大切さについてインタビューを実施しました。

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※インタビューに答えていただいた株式会社イトーキ 商品開発本部 金原徹様 営業本部 宮本鈴香様

「献血で被災地支援を!」キャンペーンについて


【日本赤十字社×イトーキ×日清医療食品】


 社会貢献性の高い献血活動に、企業が協力をすることで、献血プラスアルファの社会貢献活動につながります。

 献血だけではなく被災地支援という社会課題の解決に日本赤十字社、イトーキと日清医療食品が協力し、献血に少しでも興味を持ってもらうことで献血者を増やすことも目的とし、献血者に対して木で出来た折り紙(折り樹)を配布し、1枚あたり25円が日本赤十字社の災害救護事業のために活動資金として活用されます。

【応援の仕組み】


株式会社イトーキ → 日清医療食品株式会社 → 日本赤十字社へ折り樹の寄贈及び寄付。

Q.2015年から継続して実施していますが、実施前と比べて社内で変化はありましたか?


【異業種連携の強み】

株式会社イトーキ 商品開発本部 金原徹様

 私たちはこれまでにも、この折り樹を使用したイベントやワークショップを行ってきています。

 例えば、日清医療食品様も参加されています、子ども霞ヶ関見学デーにおいて、この折り樹を使ってアクセサリーを作ろうというワークショップを実施しています。(2016年から2017年 経済産業省)

 このイベントでは、子どもが折り樹を見ても“こういう折り紙もある”という認識だけかも知れません。

 しかし、親御さんからはものすごく問い合わせを受けます。内容としては、「これは本当に木なのですか?」や、「木なのになぜ折り紙のように折れるのですか?」などが多いです。

 国産の木を使うメリットや意義は木材に関するイベントや展示会を通してここ数年で社会に伝わりつつありますが、まだまだ木育※1となると知らない方も多いのが現状です。

 その中で、日清医療食品様が取り組まれている「献血で被災地支援を!」については、メディアからの注目もあり、「献血で被災地支援を!」キャンペーン中はお問い合わせを多くいただいています。

 また、「献血で被災地支援を!」については私どものHPでも紹介させていただき、弊社のお客様への家具・インテリアの初期提案の際に紹介させていただいております。

 オフィス空間を木質化する傾向は年々高まっておりますが、提案にあたり「なぜ今、国産材を使わねばならないか!?」という肝心な部分が欠如しがちです。
 よって、日清医療食品様のこの取組みは、社会貢献や地域連携の観点で有効な木材利用と言えますので、都度、紹介させていただいております。

※1木育とは・・・「平成16年度協働型政策検討システム推進事業報告書」(北海道)で初めて示された言葉。
この報告書では、「木を子どもの頃から身近に使っていくことを通じて、人と、森や木との関わりを主体的に考えられる豊かな心を育てたいという想いを「木育(もくいく)」という言葉にこめた」記され、「子どもをはじめとするすべての人びとが、木とふれあい、木に学び、木と生きる」こと学ぶ活動を木育としている。

Q.「木で出来た折り紙(折り樹 oriju)」についてどうして木で出来ているのに折ることが可能なのですか?


【カンナで削るイメージ】

 木材の表面を削って平らにするカンナ(鉋)で木を削るイメージに近いです。木材を使用する時、通常であれば木を加工する際には乾燥させる必要があります。

 山に生えている木“立ち木”は、水を豊富に含んでいます。

 伐採したばかりの木は多く水分を含んでいますが、伐採後に水分が乾燥していくと変形や収縮することで曲がったり、割れたりすることがあります。

 そのため、木は加工するには乾燥させることが重要です。けれど、この折り樹ではある程度水分がある状態で大体0.25mm程度の薄さに加工し、和紙を貼り付け一体とさせているため、通常の折り紙のように折ることが可能になります。

 自然の木を使用しているため、薄さは均一ではありませんが、0.3mm以下になっています。もちろん、木目も同じものはございません。

【自然のもののため同じ商品はない】


 少し折り樹の説明から離れますが、自然の木を使用しているため見た目は似ているように見えますが、同じものはございません。

 確かに日本人は昔から寺社仏閣で使用される木材のイメージ=柾目※2を好む傾向が強いです。

 しかし、今日では限られた木材を無駄なく使用することが、環境保全の観点からも重要と思われます。
 木目や色調にばらつきのある木も天然素材として魅力があるので、是非もっと使っていただきたいと思います。



※2柾目(まさめ)とは・・・木材を、その中心に向かう方向(半径方向)で縦断したときの面。多くは、年輪が平行な木目として現れる。

Q.被災地域の杉を選定して使用していますが、その意義について教えてください。


【忘れないことと地元のPR】


株式会社イトーキ 営業本部 宮本鈴香様

 大規模災害が起きた場合、非被災者の心境としては少しでも手を差し伸べたいという感情があると思います。

 けれど、人それぞれ出来ることは異なります。時間や費用面や何をして良いのかわからないなどです。

 私どもも被災地の木材を使った家具や内装材を販売しています。

 通常、大規模な木造建築物に特定の地域の木材を使用すれば、その地域に雇用や資本の移動が発生します。しかし、家具や折り樹では木材使用量が少ないため、経済レベルの支援としては限りがあります。

 キャンペーンとして告知をし、メディアに取り上げられることで災害が風化することなく記憶に残し再発防止に努めることが可能になりますが、一番の意義は地元PRだと考えています。

 その中で被災地域の木材を選定し、日清医療食品様や日本赤十字様が使用することで、メディアに取り上げられることは木材産地の方々にも喜んでもらえると思います。

Q.間伐する意義とそのメリットを教えてください。


【人工林について】

 日本の林業の現状について

 日本では戦後の復興等のため木材需要が急増し、昭和20年前後に日本政府は「拡大造林政策」を実施。

 スギ、ヒノキなどの成長が早く経済的に価値の高い針葉樹の人工林として植林していきました。

【木材の自由化】


 昭和30年代に木材の自由化が段階的にスタートし昭和39年に木材輸入は全面自由化となりました。

 国内木材が高騰する中、海外の木材は大量ロットで安定的に供給されることから、木材の自給率は2割近くまで落ち込む自体になりました。

 その結果、日本国内の森林は充分な手当てがされず荒廃してきており、鬱蒼とした森になっています。

 充分な手当てがされていない森は、台風や豪雨により土砂災害が起きやすく、二酸化炭素の吸収率も低下します。

【健全な森林のために】


 健全な森林は、植林⇒伐採⇒植林⇒のサイクルをまわすことにより成立しますが、その過程で、間伐や下草刈りなどの手入れが不可欠です。

 農業に於いて、田畑を適切に手入れして、より高い価値の農産物を作るのと同様です。

【イトーキとしての取り組み】

※株式会社イトーキから提供画像

 前回のインタビューでも答えていますが、1999年に企業コンセプトとして「Ud&Eco style(ユーデコスタイル)」を宣言し、人にやさしい「Ud(ユニバーサルデザイン)」と、環境にやさしい「Eco(エコデザイン)」の融合で持続可能な共創社会の実現に貢献することを打ち出しました。

 ECOの切り口では、カーボンマネジメント、具体的には「電力の見える化」や、「カーボンオフセット」などがありますが、炭素固定化によるCO2排出量の抑制として、地域材活用ソリューションEconifa(エコニファ)があります。

Q.折り樹以外で木を使ったノベルティー商品を教えてください。


 ノベルティ商品は、他に、マウスパット、団扇、キーホルダー等があります。
 国産材活用ソリューション発足当時は、色々なノベルティーを製作して配布していましたが、木材関連のイベントに行くと皆同じようなノベルティばかりで、反響もそれほどありませんでした。
 現在、ワークショップやイベントでは、折り樹を使うことが多いです。

Q.今後日清医療食品に求めることがあれば教えてください。


【食の重要性】


 今後、さらに高まると思われる木材利用については、「なぜ、今、木を使う必要があるのか?といった背景を、皆様に正確にお伝えすることが重要だと思われます。

 現在、外部の皆様(企業・団体・役所・教育機関など)との、勉強会や、プロジェクトにも、複数参加しておりますが、当プロジェクトを通して、御社の企業姿勢や方針をお聞きして、改めて、「食」の重要性を痛感いたしました。

 これからも、引き続き情報交換の場を作っていただくようお願いいたします。

 イトーキでは“明日の「働く」をデザインする”をテーマに快適なオフィス空間づくりを目指しております。

 御社のオフィスに於いても是非お手伝いさせて下さい。
 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

※所属・役職名はインタビュー時になります。

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