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平成の振り返り コンプライアンスの過去と未来について平成の振り返り コンプライアンスの過去と未来について

掲載日:2019年07月08日
ステークホルダー : お取引先
キーワード : ESD コンプライアンス 平成振り返り

平成の振り返り コンプライアンスの過去と未来について|ハイテクノロジーコミュニケーションズ株式会社 代表取締役の岡村克也様にインタビュー

 日清医療食品は病院・介護福祉施設向け、給食受託会社のリーディングカンパニーとしての透明性の高い経営にするため、すべてのステークホルダーの皆様に対し、積極的かつ公平・迅速な情報開示に努めています。

 また、当ホームページではWebの特性を活かし、双方向のコミュニケ―ションツールとして、CSRへの取り組みの最新情報を随時公開しています。

 日清医療食品ではステークホルダーエンゲージメントを、社会課題の解決の手法や組織の決定に関する基本情報を提供する目的として、組織と一人以上のステークホルダーとの間に対話の機会を作り出すために試みられる活動と捉えています。

 今回、令和元年を迎えて、“平成を振り返る”をテーマにハイテクノロジーコミュニケーションズ株式会社 代表取締役の岡村克也様に平成時代のコンプライアンスの振り返りと令和時代に求められるコンプライアンスのテーマについてインタビューしました。

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ハイテクノロジーコミュニケーションズ株式会社 代表取締役の岡村克也様

インタビューに答えていただいた、ハイテクノロジーコミュニケーションズ株式会社 代表取締役の岡村克也様

Q.“平成を振り返る”コンプライアンスについて教えてください。


【平成とコンプライアンスの関係について】


 平成は、「コンプライアンス」という言葉そのものや、その概念が世の中に急速に広まった時代だったと感じます。

 平成の初期には、「コンプライアンス」という言葉を聞いたことの無い人も多かったと思いますが、2000年以降の平成中期・後期では、企業不祥事の報道発表や、社内教育などでコンプライアンスが使われることが一般的となり、誰でも知っている言葉となりました。

 ちなみに、平成最初の「ユーキャン新語・流行語大賞」は、「セクシャル・ハラスメント」で、平成最後は「#MeToo」でした。平成の始まりと最後が、セクハラに関する用語だったことは、コンプライアンスが平成の時代に身近になった証ではないでしょうか。

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【コンプライアンスという言葉が広まった平成】


 コンプライアンスの言葉が広まっていくきっかけは、平成9年(1997年)の山一証券(株)の経営破綻だったと考えています。

 当時の同社社長の「社員は悪くありませんから」という記者会見は、センセーショナルで、コンプライアンスを無視した経営をすると、大企業であっても破綻してしまうことを世の中に示しました。

 その後、平成中期(2000年代)に数多く発生した食品偽装などの企業不祥事に関連して、「コンプライアンスを軽視した利益追求」、「コンプライアンス違反」といった報道が増え、コンプライアンスは一般的な言葉になっていきます。

 また、現在は、コンプライアンスの意味は「社会の要請に応えること」と広義で捉えられるようになりましたが、平成中期の始め(2000年)ごろは、「法令遵守」という狭義の意味だったと記憶しています。(そもそも2000年ごろにコンプライアンスの言葉を聞く機会は、ほぼありませんでした。)

 コンプライアンスの意味が広義に捉えられるようになったのは、2005年ごろから問題となった湯沸器の不完全燃焼による死亡事故だと考えます。

 湯沸器メーカーに、明確な法令違反はありませんでしたが、修理業者によって不正改造された湯沸器を放置してしまった(回収の努力を怠った)として、その姿勢がコンプライアンス違反として非難されました。

 「コンプライアンスは、法令遵守だけでは不十分」と企業が考えを改めた事件だったと思います。

※現在のコンプライアンスの意味は、法令遵守はもちろん、各種社内ルールを守り、良識を持って誠実な活動を行い「社会の要請に応えること」です。

【企業活動に必須となるコンプライアンス教育】


 平成中期(2000年代)に入り、企業は、コンプライアンス違反が大きな経営リスクであることを認識し始めます。

 そして2005年ごろから、主に大企業を中心に企業内での「コンプライアンス教育・活動」が浸透していきます。

 2008年には、J-SOX法が施行され、コンプライアンス体制の整備も求められました。

 これからの令和時代は、大企業だけでなく、中小・零細企業にもコンプライアンスが求められ、それに応えるために、コンプライアンス教育・活動が活性化するだろうと感じています。

Q.令和時代が抱える課題やこれから求められるコンプライアンスのテーマについて教えてください。


【企業風土の再構築】


 2010年以降の平成後期は、データ改ざんといった品質偽装や、無資格者による検査、作業工程の手抜きなど、組織的な不正行為が大きな問題となりました。

 また、ハラスメントや労務問題なども、引き続き根強く残っています。
 これらの問題が起きる要因は、企業風土にあります。

 昨年、日清医療食品様では社是である「心」を基軸に「心を考える会」を開催されたと聞いています。今期が48期目を迎えられており、節目である50周年に向けて企業として取り組みをされているかと思います。

 令和時代は、「企業風土をどう再構築するか」をテーマに多くの企業が活動をしていくのではないかと感じています。

研修用資料

※年間サービス「こんぷろカスタム」で提供されている企業風土に関するコンテンツの例(研修用資料)。

【ハラスメント対策の強化】


 2019年5月には、「女性活躍・ハラスメント規制法」が成立し、早ければ2020年4月には、大企業においてパワハラ対策の義務化が始まります。

 今後、厚生労働省はパワハラに該当する行為を指針などで規定していくはずです。
 企業は、社員ひとり一人に対して、ハラスメントの加害者にならないよう、振る舞うことを求めています。

 今まで以上に、ハラスメント教育や、コミュニケーション手法の教育など、人間関係に関する教育・活動が実施されるはずです。

「管理職・リーダーのハラスメント対策

※冊子「管理職・リーダーのハラスメント対策」の一部。

【守りだけでなく、攻めのコンプライアンスも】

ハイテクノロジーコミュニケーションズ株式会社 代表取締役の岡村克也様

 平成時代のコンプライアンスは、一言で言うと「守りのコンプライアンス」でした。

 しかし、これからは「攻めのコンプライアンス」という考え方が広がっていくと思っています。つまり、コンプライアンスが「社会や市場から非難されないためのもの」だけではなく、「積極的に、社会や市場からの信頼や評価を高めるためのもの」になっていくということです。

 例えば、国連が提唱するSDGs(持続可能な開発目標)をコンプライアンス活動によって達成している事を積極的にアピールし、企業価値を上げるなどの行為は「攻めのコンプライアンス」です。

 ハイテクノロジーコミュニケーションズでは、コンプライアンス活動を守りの活動だけでなく、「人を活かし、組織を強くする」という攻めの活動だと位置づけています。

 コンプライアンス推進活動が、自分と企業を輝かせるための大切な活動であると理解が進めば、自然とより良い企業風土が作られていくのではないかと考えています。

※所属・役職名はインタビュー時になります。

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