「食」の側面から医療・福祉を見つめ支える日清医療食品。ヘルスケアフードサービス業界のリーディングカンパニーです。日清医療食品株式会社

CSR/社会貢献活動の取り組み

職人のこだわりと「ママのハート」職人のこだわりと「ママのハート」

掲載日:2016年06月18日
ステークホルダー : お取引先
キーワード : パートナーシップ 介護食 食の安全・安心

職人のこだわりと「ママのハート」|フジッコ株式会社へのインタビュー

 日清医療食品は病院・介護福祉施設向け、給食受託会社のリーディングカンパニーとして、経営の透明性を高め、ステークホルダーの皆様との健全で良好な関係づくりに努めるとともに、迅速な情報開示を行います。

 また、当ホームページではWebの特性を活かし、双方向のコミュニケ―ションツールとして、CSRへの取り組みの最新情報を随時公開しています。

 日清医療食品ではステークホルダーエンゲージメントを、社会課題の解決の手法や組織の決定に関する基本情報を提供する目的として、組織と一人以上のステークホルダーとの間に対話の機会を作り出すために試みられる活動と捉えています。

 今回、弊社と取引をしていただいているフジッコ株式会社 開発本部 商品開発室室長の上野智明様にフジッコ株式会社様が取り組まれている食の安全・安心についてインタビューを行いました。

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※インタビューに答えていただいた、フジッコ株式会社 開発本部 商品開発室室長の上野智明様

Q.日清医療食品との関係について教えてください


【フジッコの特徴について】


 私たちは昭和35年11月7日に創業した会社で、昆布や豆など日本の伝統的食材にこだわり商品開発をつづけてきました。

 現在の商品構成は昆布製品、惣菜製品、豆製品、ヨーグルト製品、デザート製品、調味料製品、介護製品になります。
 昆布製品では、減塩や低糖を実現できる商品の開発を行っています。惣菜製品は近年売上げが伸びている分野であります。

 豆製品は少量パックが人気商品です。ヨーグルト製品は脂肪ゼロやカスピ海ヨーグルトの2品体制です。当社の商品の特徴は酸味がすくなく粘り気があります。
 デザート関係は今年が15周年ということもあり商品のブラシュアップを企画しています。また、もぎたて果実のようなゼリーが人気商品です。

 日清医療食品様には煮豆製品、水煮製品、昆布製品、その他製品を取り扱っていただいています。また、2015年3月からは「やわらか惣菜」を新たにお取扱いいただいています。

【フジッコ50年の歴史】


 1960年の創業時より私たちは食の安全・安心にこだわってきました。1970年以降は脱合成酢や脱サッカリンに取り組み製造年月日の表示、無漂白、無着色にもこだわりました。

 賞味期限の関係からカップ形状の脱酸素包装をすることで、酸化を防ぎ、無菌充填包装にも取り組みました。

 1990年以降は遺伝子組み換えがないことを確認するために遺伝子検出PCR検査を実施、2000年以降は残留農薬の検査やX線異物検出システムの導入を行いました。

 私たちは創業以来「健康とおいしさ」にこだわっています。

【「ふじっ子だから安心」と言われ続けるために】

※フジッコ株式会社 メディケアフード販売部 東日本販売グループ 管理栄養士 名倉 留美様

 どうしてここまで食の安全・安心にこだわるのか。私たちの工場で働く方に女性が多いからも関係があると思います。

 フジッコの工場には多くのママさんが働いています。彼女たちは商品を作る際に「我が子のために作っていると思っています」と口を揃えます。

 現場のママの目には製品の向こうにおいしさに目を輝かせる子供達の笑顔が映っているのです。

 もちろん、おいしさの秘訣には職人のこだわりがあります。フジッコのおいしさは、職人のこだわりと「ママのハート」で作られています。

 ただ、「ママのハート」だけでは「安全・安心」は実現できません。

 次に活躍するのが「ベテランの目」です。
 各工程で検査を重ね、最後の仕上げ・計量の前ではいまだに人の目で「一粒選り」しています。包装後にも金属検査、量目検査、ソフトX線検査を行った後に、最終的に一袋ずつ手にとって「ベテランの目」でチェックしてからレトルト殺菌に回します。

 そして、作り方の努力だけでカバーしきれない原材料の検査は、本社内の「食品安全検査室」で行っています。

「食品安全検査室」では、専門検査員達が毎日原材料をロットごとに分析・検査しています。

 野菜や豆をはじめ使用するすべての農産物について300種類の「残留農薬検査」を実施しているほか、「動物用医薬品検査」「遺伝子組換え検査」および「5大アレルゲン残留検査」を実施して安全を保証しています。

Q.日清医療食品との関係について教えてください

【介護食への取り組み】

 私たちは2007年に介護食に取り組みました。2007年に高齢化社会を見据えた蒸し豆パウダーを発売しました。

 けれど、お客様からは「調理に時間がかかる」「豆の形そのまま食べやすくできないか」とご意見をいただきました。

 そこで、農学博士・管理栄養士である黒田留美子先生に協力をいただき、2008年に「見た目そのままで、やわらかい」ソフトデリ漬物2品 つぼ漬・赤しば漬けを発売、2009年に煮豆を発売しました。

このソフトデリの特徴は

①見た目が通常の商品と全く変わらない
②やわらかい
③のどのすべりの良さ
④口の中でのまとまりやすさ


があります。

【第三者からの評価】

2015年に「ソフトデリやさい豆」が、日本食糧新聞社主催・農林水産省後援の「介護食品(スマイルケア食)コンクール※1」において農林水産大臣賞を受賞しました。

「ソフトデリ やさい豆」は、使用している大豆(国内産大豆100%)の皮を取り除いているため、柔らかく歯茎でも潰しやすくなっております。

 さらに、他の素材のにんじんとごぼうも柔らかく、大豆と一緒に口の中で食塊をつくるため大変食べやすい煮豆です。

 また、同コンクールにおいて、「ソフトデリ 赤しば漬」も審査委員特別賞に選ばれました。

「ソフトデリ 赤しば漬」は、見栄えが普通の漬物と同じで形がありながらも柔らかく食べやすい漬物です。

※1介護食品コンクール
日本食糧新聞社主催、農林水産省後援の「介護食品(スマイルケア食)コンクール」の選考会が3 月16 日、東京都港区のエフ・エム・アイ東京本社テストキッチンで開催され、第1 回の受賞商品が決定した。
応募総数5部門151 点の中から厳正な審査を経て、農林水産大臣賞1 点、農林水産省食料産業局長賞4 点、審査員長賞5 点、審査委員特別賞9 点を決定した。

Q.一般消費者と日清医療食品の違いについて教えてください

【医療・介護の現場からの声】

 業務用商品の提供を行う中で日清医療食品様からは色々な気づきや課題をいただきました。

 大きくわけるといただいた課題は2つになります。一つは現場の人員不足解消のための省力化。もう一つは小規模施設増加への対応のための少量規格化です。

 例えば、今まで昆布の佃煮の単位が1Kg等ある程度大きなものでしたが500gの規格を求められました。

 また、省力化としてほぐれやすいようにカットサイズの変更や、粘度をつけることで盛付け作業の軽減を実現しています。

 シソを使った漬物の中にシソの実が入っていたのですが、誤嚥や入れ歯の間に挟まることからシソの実を取り除き、風味だけを残す商品を開発しました。

Q.日清医療食品が行う工場監査について

【ここまでやるのか?】

 他社の工場監査を比較すると日清医療食品様の工場監査で感じることは「確実性」を求めていることです。

 QC工程表があれば、その通りに実行されているのか帳票を確認されます。5年以上前に危険物の取扱いについて確認された時に、私たちは社員が悪意を持って何かをすると考えていなかったのですが、日清医療食品様は「可能性をなくす」ことに注力されていました。

 指摘をいただいてから数年後に、他社で社員の意図的な異物混入の事件が起き、私たちは日清医療食品様が取られている行動に納得しました。

 当時は「ここまでやるのか?」と思いながら、悪意を持った者による意図的な混入が実行し難い環境作りを行いましたが、今ではフードディフェンスとして当たり前のことになっています。そういう意味では日清医療食品様の工場監査には学ぶことが多くあります。

 その日清医療食品様から私たちについて「ここまで異物混入が少ないのは管理体制がしっかりしている」と言ってもらえたことが私たちの取り組みの評価だと思っています。

Q.今後日清医療食品に求めることがありましたら教えてください。

【情報交換を】

 惣菜製品は調理に時間がかかる商品を再加熱するだけですぐに食べられることで活用されてきましたが、最近では同業他社も似た商品を販売してきて当たり前になりつつあります。

 今後のニーズを考えた場合、需要が伸びていく医療・介護業界の情報を知ることは重要です。

 私たちが提供する先からはなかなか医療・介護からの現場の声が届きにくい環境です。情報がない中での商品開発は、どこに向かっているのかわからなく、完成した商品も独りよがりの商品でニーズがないものかも知れません。

 そのため日清医療食品様には情報のパイプ役となっていただき、現場で求められる商品開発につなげたく思います。


※所属・役職名はインタビュー時になります。

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