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平成の振り返りと令和時代が目指す管理栄養士について平成の振り返りと令和時代が目指す管理栄養士について

掲載日:2019年06月10日
ステークホルダー : 業界
キーワード : パートナーシップ 平成振り返り 管理栄養士 給食業界

平成の振り返りと令和時代が目指す管理栄養士について|Eatreat株式会社 イートリスタ 小川綾子様にインタビュー

 日清医療食品は病院・介護福祉施設向け、給食受託会社のリーディングカンパニーとしての透明性の高い経営にするため、すべてのステークホルダーの皆様に対し、積極的かつ公平・迅速な情報開示に努めています。

 また、当ホームページではWebの特性を活かし、双方向のコミュニケーションツールとして、CSRへの取り組みの最新情報を随時公開しています。

 日清医療食品ではステークホルダーエンゲージメントを、社会課題の解決の手法や組織の決定に関する基本情報を提供する目的として、組織と一人以上のステークホルダーとの間に対話の機会を作り出すために試みられる活動と捉えています。

 今回、令和元年を迎えて、“平成を振り返る”をテーマにEatreat株式会社 イートリスタの小川綾子様に平成時代の振り返りと令和時代が目指す管理栄養士についてインタビューしました。

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Eatreat株式会社 イートリスタ 小川綾子様

インタビューに答えていただいた、Eatreat株式会社 イートリスタ 小川綾子様

【Eatreatとイートリスタ】


 Eatreatでは管理栄養士・栄養士のみなさんの活躍をサポートするため、現場で役立つさまざまな情報発信を行なうとともにコミュニケーションの場を提供しています。

 栄養と食のスペシャリストである管理栄養士・栄養士の方々が活躍することで、信頼できる正しい情報が広まり、健康で長生きができる社会の実現を目指しています。
 Eatreatとは『Eat』と『Treat』をつなげた造語です。

  食べるよろこびを通して、健康で豊かな世界を創造したいという思いを込めました。

 イートリスタとは医療、給食、スポーツ、介護、福祉、国際支援、企業、研究・教育機関など、さまざまな職域で活躍している経験豊富な管理栄養士・栄養士の方々の中から、Eatreatが認定するスペシャリスト会員です。

 Eatreat上でコラムやニュースなど役立つ情報を発信したり、他の会員からの疑問や悩みに答えたり、講師としてセミナーを開催したりすることができます。

Eatreat株式会社HP

【日清医療食品とEatreatについて】


 背景としてEatreatの親会社である株式会社マルハチ村松と日清医療食品は商品での取引関係があります。

 管理栄養士・栄養士の活躍をサポートするEatreatと管理栄養士の地位向上を目指す日清医療食品が協力し、現場で働く管理栄養士・栄養士の一助になるよう取り組みをしています。

 取り組みの一環として、Eatreatにて在宅配食サービス「食宅便」のコラムの掲載や、日清医療食品による「栄養士向け 防災食講座」の講演実施などがあります。

Eatreat内 コラム「宅配弁当について知ろう! 美味しさにこだわったお弁当を届けたい 日清医療食品(株)」についてはこちら

栄養士向け 防災食講座にて講演実施風景

Q. イートリスタ小川綾子様について教えてください。


【管理栄養士の資格を中心にキャリアアップ】


 大学卒業が約30年前のため昭和から平成にかけての時代になります。大学卒業後に病院にて5年管理栄養士として勤務しました。

 病院勤務当時は医療食加算があるため日清医療食品様の医療食をよく使用していました。

 当時は管理栄養士の認知も低く栄養士との区別はないと感じていました。

 病院退職後は、調理師学校に3年勤務し、結婚を機に退職しました。
結婚数年後から大学生協の栄養士メンバーとして大学生に食生活相談を行い始めた事がフリー栄養士としての始まりです。

 この活動は25年目になります。夫の両親と同居していたため子育てをしながらも適度に仕事が続けられ、現在は保健所、介護施設にて栄養指導や高齢者向けの調理指導、国立健康栄養研究所での国民健康栄養調査の集計作業なども行いつつ、Eatreatのイートリスタとしても活動を行っています。

 私自身振り返ると自分のやりたいことを仕事として選べたのは管理栄養士の資格があったからだと思います。

Q. “管理栄養士”の平成での変化を教えてください。


【知名度の向上】


 この平成での変化として管理栄養士の知名度向上があると思います。

 昭和時代では管理栄養士や栄養士と言っても「調理師とどう違うの?」という程度の認知度でした。

 入職した病院では管理栄養士が必要となるからと雇用されましたが、病院側の意識は低く、キャリアのある先輩栄養士の手前、資格上の待遇などは特にされませんでした。

 管理栄養士の知名度向上として次の2点は大きなポイントだと思います。

【2000年 栄養士法改正と2005年 栄養マネジメント加算の創設】


 平成を振り返る中で管理栄養士の大きな変化として2000(平成12)年の栄養士法の改正があります。

 2000年の栄養士法改正では、管理栄養士の定義が改正され、その業の一つである「傷病者に対する療養のため必要な栄養の指導」(第1条第2項)を行うに当たっては、「主治の医師の指導を受けなければならない(第5条の5)と規定されました。

 これは管理栄養士が業務の限定はあるものの医療関連職種として認知されました。

 もう一つが2005年の栄養マネジメント加算です。この加算により多職種協同による栄養管理システムの構築が求められるようになり、医師・看護師からの認知度があがりました。

【病院食のイメージの変化】

 平成初期では病院食は「まずい、冷たい、提供がはやい」と思われていました。

 ただ、温冷配膳車と適時適温加算により冷たいは改善され、よく使われていた冷凍食品、チルド食品もメーカーの努力によりかなりおいしく変わりました。

 そして、患者さんの望みに近い食事提供の実施もされる様になり、この平成の間でかなり病院食は変わったと思います。

【メディアでの露出と健康意識】


 平成になりテレビで健康番組が増え、その中で「食」が選ばれる、コメンテーターとして管理栄養士が出演するなどもあり、一般の方にも管理栄養士が身近になりました。

 また、タニタ食堂など企業が栄養や健康を切り口とした取り組み行うことで栄養管理された食が身近になってきたのも平成の変化だと思います。

 ただ、栄養指導などは制限や禁止をされるだけと思っている方も多いのでそのイメージをなくし、個人に寄りそった栄養指導はこれからの課題でもあると思います。

【情報過多の状況】


 平成の30年で情報の発達は著しく、健康や栄養に関する情報も今は溢れています。

 平成初期は栄養士が情報を提供していましたが、今は溢れる程ある情報の中から適切な情報を見極める知識が必要とされる様になりました。

 これからの令和時代では、溢れる情報の中から正しい情報を見極めることが必要になります。中には間違った情報を信じている方もいるため、その情報のエビデンス、発信元の確認も必要になるかと思います。

Q. これからの令和で求められる“管理栄養士”について教えてください。

【自分に向き合うこと】


 昭和から平成の時代では、管理栄養士の勤務先は一部食品メーカーでの開発などがありましたが大半は病院か行政でした。

 けれど、これからの令和の時代では、管理栄養士には多種多様な働き先があります。

 医療・介護・保育施設での直営、委託での選択や行政、一般給食、スポーツ栄養にドラッグストアやフリーでの活躍など選択肢が多くあります。

 その中で一番大切なことは「やりたいことを見つける」ことだと思っています。

 ただ、栄養科で学びながらやりたいことを見つけ、そのやりたいことに向かって努力をするのは非常に大変だと思います。

 まずは、勤務に就いた場所で自分に向き合いながら、自分を見つめることが一番大切です。そして、引き受けた仕事は責任を持ってする事。

 私自身現在フリーの管理栄養士ですが、自分がやりたいことと、そのやりたい事を求める相手がいたことがかみ合っていた、そして、今まで出会った人との縁を大切にしてきたことで成り立っていると思います。

 自分にとって大切な縁は信頼の基にあります。まずは依頼に真剣に取り組む事が縁の始まりだとも思っています。

【ヘルスリテラシーの向上】


 Eatreatの事業の一つに、ヘルスケアに関心の高い企業に対して福利厚生の一環として取り入れていただく年代別の食事指導を行っています。

 これは経済産業省が掲げる健康経営優良法人認定制度の影響もあるかと思いますが、企業からの注目度の高さを感じています。

 これからの少子高齢社会の中、健康経営という言葉が浸透してきている時代の流れとともに社員が健康で長く勤めるために企業の努力が一層求められます。

 日本はまだまだ予防に対する意識が低いです。少し前に離乳食の食事指導をしている際に、イギリスから日本に転居された方が日本の離乳食はイギリスの塩分量の倍もあるのでどうしたらよいのかと意見をいただきました。

 減塩についての意識改革もこれからの管理栄養士には求められることだと思います。

Q.給食委託会社および日清医療食品に求めることがあれば教えてください。


【委託のイメージ改善を】


 まず、委託のイメージとして決まりきった仕事をして狭い範囲の業務と思っている方が大勢いると思います。

 接点を持ち、話しを聞いていると委託でも多くの可能性があり取り組まれていることを知りました。

 そのため、委託のイメージ改善に注力していただければと思います。

 また、業界トップである日清医療食品様は固いイメージの印象になってしまっています。

 これから就職志望される学生に向けて、ぜひわかりやすく会社や企業風土を伝えていただければと思います。


※所属・役職名はインタビュー時になります。

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