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CSR/社会貢献活動の取り組み

社会に飛び立つ人に寄り添う社会に飛び立つ人に寄り添う

掲載日:2019年05月07日
ステークホルダー : 地域社会
キーワード : ダイバーシティ パートナーシップ

社会に飛び立つ人に寄り添う|一般社団法人 青少年自助自立支援機構 理事 髙橋 多佳子様にインタビュー

 日清医療食品は病院・介護福祉施設向け、給食受託会社のリーディングカンパニーとして、経営の透明性を高め、ステークホルダーの皆様との健全で良好な関係づくりに努めるとともに、迅速な情報開示を行います。

 また、当ホームページではWebの特性を活かし、双方向のコミュニケ―ションツールとして、CSRへの取り組みの最新情報を随時公開しています。

 日清医療食品ではステークホルダーエンゲージメントを、社会課題の解決の手法や組織の決定に関する基本情報を提供する目的として、組織と一人以上のステークホルダーとの間に対話の機会を作り出すために試みられる活動と捉えています。

 今回、埼玉県の『未来へのスタート応援事業』の受託事業者である一般社団法人 青少年自助自立支援機構 理事の髙橋 多佳子様と児童養護施設出身者の就労支援をしている株式会社コンパスキャリア 横田智男様にインタビューを実施いたしました。

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一般社団法人 青少年自助自立支援機構 理事の髙橋 多佳子様と株式会社コンパスキャリア 横田智男様

【未来へのスタート応援事業とは】


 埼玉県内の児童養護施設、自立援助ホーム、里親、ファミリーホーム等で暮らす子どもたちが、施設や里親を巣立った後に、就労・住宅・生活で困ったことがある場合に相談に乗りながら総合的な自立支援を行う事業。

 支援の範囲は施設や里親を出た後のフォロー(アフターケア)のみならず、巣立つ前の準備段階からの相談を含め、高校在学中からの一人暮らしや働くことについて考える場を設ける幅広いものです。

【日本の施設の現状について】

施設名 施設数 対象児童
児童養護施設 603 保護者のいない児童
虐待されている児童その他環境上養護を要する児童
自立援助ホーム 143 義務教育を終了した児童で、児童養護施設等を退所した児童
乳児院 136 乳児
児童心理治療施設 46 家庭環境、学校における交友関係その他の理由により社会生活への適応が困難になった児童
児童自立支援施設 58 不良行為またはその恐れのある児童
家庭環境等の理由により生活指導を要する児童
母子生活支援施設 232 配偶者のいない女子またはこれに順ずる事情にある女子及びその者の監護すべき児童
里親 3,817 一般家庭における養育を委託
ファミリーホーム 287 養育者の住居における家庭養護

Q. 一般社団法人 青少年自助自立支援機構について教えてください。

【社会的養護の背景について】

一般社団法人 青少年自助自立支援機構 理事の髙橋 多佳子様

インタビューに答える一般社団法人 青少年自助自立支援機構 理事の髙橋 多佳子様

 何らかの事情で産みの親の家庭で育つことのできない子どもたちが日本には約4万6,000人います。

 親の死亡や病気、経済的な理由などによる養育困難、育児放棄(ネグレクト)、虐待など事情はさまざまです。

 このような子どもたちを公的責任において養育し、保護することを「社会的養護」と呼びます。

 毎年、約1,700名の子どもたちが高校卒業に合わせ、社会的養護の下から巣立っていきます。

 児童福祉法で、社会的養護の対象は18歳未満と定められており、高校を卒業する年の3月末を迎えると、特別な延長措置が施される理由がない限り、ほとんどの児童は社会的養護から外れ、ひとりで生活をしていかなければなりません。

 施設を出た後、頼れる親族もほとんどないため、住居費、生活費を自分の力で用意しなければなりません。

 もともと低い進学率ですが、進学しても生活費捻出のための就労で心身ともに疲労困憊し、中退する割合が高いのが実情です。

 また困難な生い立ちゆえにコミュニケーションが苦手な彼らは職場での人間関係構築で躓き、離職し、住まいを失うこともあるのです。

 そして、そのような困難に直面したときに悩みを抱えながらも相談できずにいる厳しい現実があります。

児童養護施設等施設への入所理由グラフ

【母体となる株式会社インター・アート・コミッティーズについて】


 私たちの母体となる事業は自動車の教習所及び合宿免許のエージェント事業になります。
事業を続けている中で、多くの若者が、家庭の問題、貧困の問題から、免許取得が難しい状況がありました。

 日本で貧困に直面する若者は約300万人以上と言われています。社会に出て行くにあたって強力なパスポートとなる運転免許を取得できないということは、彼らの人生にとって損失であり、さらには社会全体にとっても大きな損失であると株式会社インター・アート・コミッティーズ社長皆川充は考えました。

 そこで、社会貢献として、2014年度、埼玉県内の児童養護施設や里親のもとで暮らす18歳の児童29名に対し、運転免許取得費用の全額を当社が負担するという支援を行いました。

 提携自動車教習所様の手厚いサポートもいただき、全員無事に合宿免許を卒業し、免許を取得することができました。

 免許取得という事以外にも、約2週間の合宿免許に参加したことで、現地で知り合った友人たちとの共同生活や一人暮らし体験など、多くの貴重な経験をしたという喜びの感想をいただいています。

  自動車運転免許の取得助成の活動はさいたま市から高い評価をいただき、平成27年度「さいたま市CSRチャレンジ企業」として認証を受けました。

 こちらの活動は、現在も継続しており約160名の児童に対して運転免許取支援をおこなっております。

【一般社団法人青少年自助自立支援機構として】

コンパスナビ イメージ図

 企業CSRを淵源として、2015年1月に一般社団法人青少年自助自立支援機構(コンパスナビ)が設立されました。

 2016年には「子供の未来応援国民運動」で採択された活動であるコンパスナビ運転免許取得助成制度を通じ、児童養護施設やファミリーホーム、里親などで暮らす児童の巣立ちを支援しています。

 2017年度からは、運転免許証の取得助成に加えまして、就労支援、住居支援も行っております。

 若者たちがしっかりと自立でき、全員が笑顔になる未来につなげていけることを願って活動しています。

 彼ら彼女らの孤立感を和らげるため、ユース(社会的養護出身の先輩たち)とつながるコミュニティ「wacca」が2018年5月から力強く始動をしていることを特にお伝えしたいです。

Q. 株式会社コンパスキャリアについて教えてください。


【就労サポートとして】

インタビューに答える株式会社コンパスキャリア 横田智男様

 これまで、グループ会社の株式会社インター・アート・コミッティーズのCSR活動や、一般社団青少年自助自立支援機構としてサポートをしてまいりましたが、さらに生活基盤となる就労をサポートするために、コンパスキャリアを設立いたしました。

 株式会社コンパスキャリアは、コンパスナビ(一般社団法人青少年自助自立支援機構)と連携して、社会的養護が必要な未来ある若者の就労サポート部分を専門的に行っています。

 日清医療食品 北関東支店様において2名の若者を受け入れていただくとともに、多大なご協力をいただいています。

※受入人数はインタビュー時になります。

Q. 今後日清医療食品に求めることがあれば教えてください。


【就労支援とキャリアアップ】


 施設等を巣立つ前に十分な就労のイメージを持てないまま社会に出てしまう若者たちが多い実情があります。

 さらに、就労内容のミスマッチなどの躓きによる離職の場合、次の就労意欲に繋がらない場合が目立ち、誰からもサポートを受けられないまま生活が立ち行かなくなってしまうケースが多くあります。

 そこで日清医療食品様の施設で就労のトレーニングに協力していただければ心強く思います。

 障がい者手帳を有している方もいれば、障がい者と認定はされていませんが、その境界線にいるような未熟な方もいます。

 是非とも区別、差別なく実習の受入れに関してご検討いただければ助かります。

 また、採用いただいた方についても、当人がスキルを積めるよう研修やサポートをしていただければと思います。

 それは私どものグループが社会で働くためのツールの一つと位置づけ、若者に運転免許の取得支援を行っていることと同じく、若者の自立支援につながると考えております。

 日清医療食品様では調理補助から2年の実務経験を積み、調理師の資格を取得するケースがあると伺いました。現在、受け入れていただいている方につきましてもご検討いただければ幸いです。

※所属・役職名はインタビュー時になります。インタビュー日:4月16日

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