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CSR/社会貢献活動の取り組み

省力化の徹底追及のために省力化の徹底追及のために

掲載日:2017年12月14日
ステークホルダー : お取引先
キーワード : セントラルキッチン 亀岡市 建設

省力化の徹底追及のために|中央設備エンジニアリング 代表取締役社長 松本 吉晴様にインタビュー

 日清医療食品は病院・介護福祉施設向け、給食受託会社のリーディングカンパニーとしての透明性の高い経営にするため、すべてのステークホルダーの皆様に対し、積極的かつ公平・迅速な情報開示に努めています。

 また、当ホームページではWebの特性を活かし、双方向のコミュニケ―ションツールとして、CSRへの取り組みの最新情報を随時公開しています。

 日清医療食品ではステークホルダーエンゲージメントを、社会課題の解決の手法や組織の決定に関する基本情報を提供する目的として、組織と一人以上のステークホルダーとの間に対話の機会を作り出すために試みられる活動と捉えています。

 今回、日清医療食品 ヘルスケアフードファクトリー亀岡の設計監理および生産機器設計施工を行っていただきました中央設備エンジニアリング株式会社 代表取締役社長 松本 吉晴様に実施いたしました。

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中央設備エンジニアリング株式会社代表取締役社長松本吉晴様

※インタビューに答える中央設備エンジニアリング株式会社 代表取締役社長 松本 吉晴様

Q.日清医療食品との関係について教えてください。


【中央設備エンジニアリングについて】


 当社は1968年に伊藤忠商事と名古屋鉄道が50%ずつ出資して設立されました。設立の背景は、1967年に完成した「名古屋バスターミナルビル」(バスセンター・オフィス・ホテル・専門店街を含む多目的ビル)の設備工事一式を名古屋鉄道から伊藤忠商事が請け負ったことにあります。

 来年度で50周年を迎えますが、設立当初は両株主のグループ会社の設備工事やゼネコンの工事を請け負う工事業者(サブコントラクター)を主な生業としていました。その後1980年頃より食品製造プラントに進出するようになり、地ビールやパンなどの食品プラントの建設に力を入れました。

 1996年からは建築にも携わるようになり、サブコンからゼネコンへと徐々に進化していきました。
 現在は事業の7割超を食品工場の設計・施工が占め、残りは物流施設や伊藤忠グループ、名鉄グループでの一般設備を手がけています。

 ちなみに、物流施設では、amazon様の大型物流施設を手がけさせていただいており、2015年にはamazon様からインフラ部門での功績を表彰されました。

【Smile & Communication】


  当社は食品施設の分野において企画、設計、生産設備を含む設備工事および建築工事を
 ワンストップで提供できるユニークなゼネコンとしてご愛顧いただいております。

 当社はキャッチフレーズとして「Smile & Communication」を掲げております。

Smile & Communication

※中央設備エンジニアリング株式会社様 HPよりUsers Engineeringについて抜粋

これは、
 お客様とのコミュニケーションを密にし、お客様の笑顔(満足)を大切にしよう。
 社内的にはさらにコミュニケーションを活性化させて、もっとお互いに協力しよう。
という2つの意味が込められているものです。

 また、お客様の立場にたってお客様にとって理想の工場を提供するといういわゆる「ユーザーズエンジニアリング」を標榜しています。

 最近では、弁当・惣菜・和洋菓子工場だけではなく、カット野菜工場・外食産業のセントラルキッチンなど幅広い分野の工場を、数多く設計のみならず施工もさせていただいており、食品分野におけるエンジニアリング会社と建設会社の両方の機能を持ったソリューション提供企業として認知いただきつつあります。

4つの力でお客様をサポート

※中央設備エンジニアリング株式会社様 HPよりUsers Engineeringについて抜粋


Users Engineeringで期待できる効果


・予算と工程の効率性を監視・改善することで、建設コストの低減が図れます。
・お客様の要求がプロジェクトの全段階で確認
・反映されるため、構築物の性能・信頼性・操作性はお客様の期待どおりになります。
・お客様社内にプロジェクト推進の専門スタッフを常時擁する必要がなくなります。
・バラエティに富んだエンジニアが他社にない視野の広い設計を提供します。
・機械開発エンジニアが単なる購入機器設備で満足できない開発を叶えます。
・自社施工による高い工事パフォーマンスと細部へのこだわりを実現します。


Q.ヘルスケアフードファクトリー亀岡について教えてください。


【設計監理・生産機器設計施工】



「日本の医療食を変えて行こう」が、「ヘルスケアフードファクトリー亀岡」の建設工事を行う上でのスローガンでした。

 日清医療食品様では、わが国のおかれている超高齢化社会に対応し、安心・安全な食事サービスの提供はもちろん、「心」のこもったおいしさにこだわり、かつ少子高齢化が進む中、省人化・省力化を図りたいというご意向がありました。

 当社は基本構想として、作業負荷の高い献立のレシピ分解から各作業工程・使用生産設備、作業員数、作業時間の定量化を行い、要件定義を固めていきました。

 その上で、昨今の人手不足の解消も鑑み、省人化をおこなうために自動化を進めさせていただきました。

 使用する生産機械設備は、ヘルスケアフードファクトリー亀岡に合わせた特注品の開発、及び安価に調達できる汎用品のメリットを生かした機器を選定いたしました。

中央設備エンジニアリング株式会社代表取締役社長松本吉晴様

【設計/設計監理としてのこだわり】


こだわりのポイントは
①徹底した効率化・省人化の追求
②現場確認の見える化
の2点です。

① 徹底した効率化・省人化の追求


工場全体及び生産設備の設計を進める上で最も重要なポイントとして、いかに少量・多品種のものを効率化・省人化できるかという事を常に意識しました。
1) 工場全体の人・物の動線計画
2) 衛生区分を含めた製造工程ワンウェイ化の確立
この2 点が効率化の鍵になるという事は、弊社の食品工場設計実績として理解しておりましたので徹底的にこだわりました。同時に、工場全体の効率化を計りながら製造工程における省人化のターゲットを定め、目標値を設定いたしました。結果、従来のバッチ式製造の30%省人化を実現いたしました。

② 現場確認の見える化


設計及び設計監理において、設計内容をお客様に説明するという事は実は非常に難しい事です。

建築、生産機器共にどうしても専門知識/専門用語を使う場面が多く、業界の異なるお客様にご理解いただく事は大きな課題でした。極力専門用語を使わずに、解りやすくご説明していたつもりではありますが、【実物をお見せする】という見える化が最も有効と判断しました。

モデルルームを作成することで、図面・写真・サンプルでは理解できない細かい部分にも反映する事で、イメージの共有を図れました。

お客様とのコミュニケーションツールとして、最大限活かせたと思います。

加えて施工要領も実物で確認することができ、品質の均一化にも寄与出来ました。

また、生産機器設備についても実物に触っていただき、機能や安全性を予めご理解いただけました。

【生産機器設備としてのこだわり】


省人化・省力化を推進するにあたり取り組んだ、特徴的な機器は下記の通りです。

多品種の生フルーツの皮剥き・カットを行うコンベヤライン

・多品種の生フルーツの皮剥き・カットを行うコンベヤライン

・過熱水蒸気調理機と連動した連続式冷却機

・女性でも指1本で重い荷物を扱えるイージーリフト

缶詰フルーツの計量を省人化したコンピュータースケールシステム

・缶詰フルーツの計量を省人化したコンピュータースケールシステム

・工程間の原料台車移動に無人搬送車を採用

・歩留り向上・おいしさ向上・省人化の為に、過熱水蒸気調理機を導入

ホテルパンを台車に自動積付けする台車積載ロボット

・ホテルパンを台車に自動積付けする台車積載ロボット

・包装品の形態に合わせて製袋真空包装機と深絞り真空包装機を採用

・包装品をコンテナボックスに柔らかく入れる自動箱入れロボット

・包装品コンテナボックスをコンベヤで搬送し、自動入出庫する自動倉庫

・多くの配送先毎に異なる数量の製品を自動仕分する仕分機と製造実行システム

・多くの配送先毎に異なる数量の製品を自動仕分する仕分機と製造実行システム

【「ここまで丁寧に作るのか!」日清医療食品様のこだわり】


 生産機器設備を導入する上で、日清医療食品様とは徹底的に打合せを行いました。

 その中で当社が感じたことは「ここまで丁寧に作るのか!」です。

  生産機器設備についてですが、多品種の生フルーツの皮剥き・カットを行うコンベヤラインなどオーダーメイドの機材や、汎用品をカスタマイズして日清医療食品様の要望にあわせた仕様に変更を行いました。

 このベストマッチこそが、ヘルスケアフードファクトリー亀岡になります。

 この設備は現在の日本の最高レベルであると言えます。
 例えば、フルーツ室などは一般的なフルーツ工場と同等以上のレベルです。

【耐震について】


 今回の建設地はボーリング調査を行った結果、地盤が強固であった事もあり、地震に強い地区であることがわかりました。

 第三者機関の性能証明を取得している高水準な耐震性のある「いちいち基礎工法」を取り入れる事で、基礎梁と杭本数の低減が可能になり、工期短縮を図りながらも柱と杭の部分を強化する事ができました。

 また、耐震性の高い「システム建築」の採用により、工場内に広いスペースを確保する事が出来ました。

中央設備エンジニアリング株式会社代表取締役社長松本吉晴様

Q.今後日清医療食品に求めることがありましたら教えてください。



 日本における少子高齢化が進行する中で人手不足による人員の確保が益々難しくなってきております。その一方、安心で安全、かつ高品質の医療・介護食の安定供給は非常に重要な社会的な課題となってきております。

 日清医療食品様はこういった今後予想される社会的な課題の解決に向けて「日本の医療食を変えていこう」というスローガンのもと、ビジネスモデル転換を図るためのフラッグシップとして、クックチル製法による「モバイルプラス」ブランドのチルド食を一日に10万食生産できる日本最大のセントラルキッチンである「ヘルスケアフードファクトリー亀岡」を、大いなる決断のもと建設されました。

 今回のプロジェクトはまさに社業を通しての偉大な社会貢献事業だと感服致しております。

 日清医療食品様には業界のリーディングカンパニーとして、セントラルキッチンからのクックチル製法による医療・介護食の安定供給を、さらに普及させていただきたいと期待致しております。

 私共も微力ながら更なる生産設備の高度化あるいは省人化、自動化といった分野でご協力させていただきたいと考えております。

 最後になりますが、日清医療食品様の益々のご発展を祈念致しております。

※所属・役職名はインタビュー時になります。

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