「食」の側面から医療・福祉を見つめ支える日清医療食品。ヘルスケアフードサービス業界のリーディングカンパニーです。日清医療食品株式会社

CSR/社会貢献活動の取り組み

平成の振り返り 新卒採用の過去とこれからについて平成の振り返り 新卒採用の過去とこれからについて

掲載日:2019年06月17日
ステークホルダー : 地域社会
キーワード : 平成振り返り 採用支援 有識者コメント

平成の振り返り 新卒採用の過去とこれからについて|教育企画株式会社Business Career Gate 代表 柳本新二様にインタビュー

 日清医療食品は病院・介護福祉施設向け、給食受託会社のリーディングカンパニーとしての透明性の高い経営にするため、すべてのステークホルダーの皆様に対し、積極的かつ公平・迅速な情報開示に努めています。

 また、当ホームページではWebの特性を活かし、双方向のコミュニケ―ションツールとして、CSRへの取り組みの最新情報を随時公開しています。

 日清医療食品ではステークホルダーエンゲージメントを、社会課題の解決の手法や組織の決定に関する基本情報を提供する目的として、組織と一人以上のステークホルダーとの間に対話の機会を作り出すために試みられる活動と捉えています。

 今回、令和元年を迎えて、“平成を振り返る”をテーマに、教育企画株式会社Business Career Gate代表、就活ゼミ「納得内定ゼミ」主宰し、SPI本売上No.1のカリスマ講師である柳本新二様に、平成での就職活動の変化と令和時代での新卒採用の展望についてインタビューしました。

» ステークホルダーとの対話一覧についてはこちら

»平成振り返り年表についてはこちら

教育企画Business Career Gate代表 柳本新二さま

インタビューに答えていただいた教育企画Business Career Gate代表 柳本新二様

Q.平成時代で学生の採用方法について大きく変わったトピックを教えてください。


【時代背景 -バブル経済から就職氷河期-】

リクルートワークス研究所 求人倍率推移表

 平成からということなのでバブル期以後で考えます。

 バブル崩壊は1991(平成3)年3月から1993(平成5)年10月までの景気後退のことです。そして、1991(平成3)年に就職活動を行っていた、93年卒の学生から2005年度までの13年間を一般的に就職氷河期と呼んでいます。

 1991(平成3)年以降、求人倍率が一気に下がり、1996(平成8)年度に求人倍率が1.08と一つのピークを迎えます。

 その後、1996(平成8)年度を底に一度回復傾向がみられましたが、消費税の導入やアジア通貨危機があり、そして、1997(平成9)年に銀行や証券会社の破綻以降、再び就職環境が悪化し、2000(平成11)年度の求人倍率は0.99となり、大学生の高い無職率が問題化する就職超氷河期(の中でも)と呼ばれた特段に低く就職氷河期のピークを迎えました。

 この就職氷河期は内定が取れないまま卒業するフリーター、人員削減、派遣切りなどがありましたが、労働者派遣法改正などで派遣など非正規雇用が増え、雇用の多様化が一気に進んだ時期でもあります。

 就職活動の変化としてはインターネットの普及があります。インターネット普及までの90年代後半までは電話帳のような冊子を学生が見て、ハガキで資料請求や応募をすることが主体でした。

 就職氷河期時代から学生は就職サイトに登録し多くの企業を学生が調べエントリーするWEB化(形)が定着しました。

 この当時の学生は安定志向が強く、理系学生は鉄鋼や重工、文系学生は金融や大手デパートなど企業の知名度を元に希望することが多かったのを覚えています。

 首都圏の学生は新聞・放送・TV・広告などマスコミ業界が人気でした。

 一方、地方の大学生では特に女子学生の就職は厳しく、例えば金融業界などは自宅通学者であること、業務に関係のない学部は受験できないところがあり、不都合な制限が残っていました。

 また、就職氷河期は内定率が60%台の時期もあったため、就活ゼミや就職活動の対策書籍の販売が目立つようになりました。

【時代背景 -就職回復期-】


 2002(平成13)年メーカーによる社内失業者を中心にリストラが行われるなど、バブル崩壊後の取り組みが進められるとともに、輸出産業の好転で、雇用環境は徐々に回復していき、2005(平成15)年には就職氷河期は一旦終結しました。

 新卒者の求人倍率は(上昇し、)2006(平成17)年から2008(平成19)年の3年間は団塊世代の大量定年退職時期に入ったこともあり一転、売り手市場と呼ばれるようになりましたが、筆記テストで一定以上得点(回答)が出来ないと面接に出来ないため、筆記テスト対策を行う学生が増えました。

 私自身もこの時期はSPI関連の執筆(書籍販売)や講演を行う頻度が高かった時期で、青森から沖縄まで国立私立に関係なく、多くの大学で講演・講義をしていました。

 就職回復期と言われるこの時代はブログやmixiなど個人がネットで交流するさきがけ時代でもあり、学生もより精度の高い情報を入手できるようになり、求人メディアが急伸した時期でした。

 一部企業がリストラを慣行したことから、学生が志望する企業として「プライドの持てる仕事」や「夢のため」、「やりがい」など学生が企業の業務内容や仕事内容をより吟味するようになりました。

 採用の抑制やリストラの慣行により、多くの企業で人手不足となっており、労働環境が苛酷になるブラック企業が増加したのもこの時期からです。

柳本新二様の著書

【時代背景 –世界同時不況時-】


 2008(平成19年)年9月リーマンショックを発端とする世界同時不況は前年2.14倍から1.62倍と悪化。

 メディアでは「内定取り消し」や新卒採用ストップなどが取り上げられ、就職危機の再来と呼ばれるようになりました。

 また、2011(平成21)年3月に東日本大震災があり、日本が一体となって未曾有の大震災への対応を行いました。

 この影響からか、「人のためになる仕事」や「社会に貢献したい」という学生が増加しました。

 また、この東日本大震災以降企業が行うCSR活動にはCSVや持続可能な社会という考え方が浸透してきました。

東日本大震災時風景 -日清医療食品撮影分-

【時代背景 –アベノミクス-】


 2012(平成22)年12月26日から始まった第2次安倍内閣が掲げた経済政策「アベノミクス」がはじまりました。

 これは東日本大震災を受けて機動的な財政政策として公共事業を増やし、東日本大震災の復興支援や防災対策を行い、国土強靭化が行われました。(旧3本の矢の一つ。残りは「大胆な金融政策」「民間投資を喚起する成長戦略」)

 また、その後高齢者が増える社会をどう維持していくのかという「希望を生み出す強い経済」などの取り組みが行われました。

 企業は不況を乗り越え、新卒採用を強化する動きも増え、求人倍率もあがって2014年から売り手市場再来となりました。

 ただ、「働き方改革」の中、学生は「生活と仕事を両立」や「楽しく働きたい」という想いで企業を選定するように変わってきました。

 また、就職活動を大きく変えたのはSNSの普及であると思います。

Q.令和時代の学生の変化や企業が気をつけるべき内容があれば教えてください。


【未来が想像できない学生へのフォローを】

 毎年大学で講義も行っていますが、今の学生はモラトリアムの最中であると強く感じます。

 学生時代はできるだけ楽しむことが主体で、勉強や社会に出るまでの準備などを考えて行動している人は少ない状況です。

 親の経済力も影響しているかもしれませんが、特に海外留学をしたい学生は25%位しかおらず、内向きが加速しているように思えます。

 また男子学生は素直で従順な学生が目立ち、とがった自己主張する学生がほとんどいなくなったように思えます。

 また、情報が簡単に手に入ることから手軽に知りたいことが得られるからか、自ら社会人と接点を持とうとする学生が少ないため、企業の実態を知らないまま就活を始める学生がとても多いようにも感じます。

 そのため、企業としてはインターンシップやセミナーなどで企業を知ってもらい、SNSなどで学生との接点を複数持っていただければ学生の理解と受験意欲が高まります。

 内定後も課題があったり連絡が入ったりすると卒業後の自分の働く姿を想像しやすくなり、会社への認識と入社意欲も上がると思います。

 更に、内定後から入社式までのフォローも大切です。

 最近の学生は一見素直に見えますが、何も連絡や指示がないと不満を抱え込み一気に爆発させ、辞めることがあります。

 その対策として学生から社会人になるまでの約半年間に新たな課題や取り組みまたは研修などを考えていただければ、安心して入社式に出てくると思います。

 その際の意識としては、社員の一員として考えているからという何らかのメッセージがあれば責任感を持って取り組むものと思われます。

 決めつけや抑え込みではなく、必要な社員、仲間だという意識を伝えることをお勧めします。

インタビュー日:2019年5月28日

※所属・役職名はインタビュー時になります。

» ステークホルダーとの対話一覧についてはこちら

関連記事

給食の歴史から学ぶ

給食の歴史から学ぶ

インタビュー:藤原辰史様
(京都大学人文科学研究所准教授)

2019年10月23日更新

マンガマーケティング®を広告コミュニケーションのスタンダードに

マンガマーケティング®を広告コミュニケーションのスタンダードに

インタビュー:田所 洋平様
(株式会社 シンフィールドアカウントプランナー)

2019年10月07日更新

平成の振り返り 災害における対応について

平成の振り返り 災害における対応について

インタビュー:菊池 勇人様
(日本赤十字社事業局 救護・福祉部 参事)

2019年09月02日更新

平成の振り返り Webでの炎上 過去と未来について

平成の振り返り Webでの炎上 過去と未来について

インタビュー:國松 諒様
(株式会社エルテスリスクコンサルティング部 部長)

2019年08月19日更新

平成の振り返り 病院・介護施設での経営変化とこれからの課題について

平成の振り返り 病院・介護施設での経営変化とこれからの課題について

インタビュー:林 諄様
(日本医療企画代表取締役)

2019年08月05日更新

読む・見る・使う情報紙の新使命を貫く

読む・見る・使う情報紙の新使命を貫く

インタビュー:福島 厚子様
(日本食糧新聞社取締役)

2019年07月22日更新