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CSR/社会貢献活動の取り組み

有事の際にヘリコプターで支援物資を有事の際にヘリコプターで支援物資を

掲載日:2017年01月19日
ステークホルダー : 地域社会
キーワード : ヘリコプター 災害対応

有事の際にヘリコプターで支援物資を|学校法人ヒラタ学園 航空事業本部 課長 小笠原 健太様にインタビュー

 日清医療食品は病院・介護福祉施設向け、給食受託会社のリーディングカンパニーとしての透明性の高い経営にするため、すべてのステークホルダーの皆様に対し、積極的かつ公平・迅速な情報開示に努めています。

 また、当ホームページではWebの特性を活かし、双方向のコミュニケ―ションツールとして、CSRへの取り組みの最新情報を随時公開しています。

 日清医療食品ではステークホルダーエンゲージメントを、社会課題の解決の手法や組織の決定に関する基本情報を提供する目的として、組織と一人以上のステークホルダーとの間に対話の機会を作り出すために試みられる活動と捉えています。

 今回、弊社が有事の際に支援物資を搬送するために契約をしているヘリコプター会社の1社である学校法人ヒラタ学園 航空事業本部 業務部 HEMS営業課 課長の小笠原健太様にインタビューを実施いたしました。

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学校法人ヒラタ学園 航空事業本部 課長 小笠原 健太様

※インタビューに答えていただいた、学校法人ヒラタ学園 航空事業本部 課長 小笠原 健太様

Q.学校法人ヒラタ学園について教えてください。


【航空に関する専門学校として】


 まず、法人としての成り立ちですが、学園としてコンピューター・電子を専門とする専門学校としてスタートしました。

 その後、航空関連にシフトをしていきました。グランドスタッフや、キャビンアテンダント、パイロット、整備士などです。このパイロット養成学校という側面から航空事業をスタートしました。

 現在では、航空写真の撮影や遊覧飛行、ドクターヘリの運航受託業務を行っています。

学校法人ヒラタ学園 外観

【所有するヘリコプターについて】


 ドクターヘリとして運用されることが多い機体の一つであるEC135が13機、AS350B3が1機あります。また、支援物資の空輸には適していませんが2人乗りのロビンソンは3機あります。このロビンソンは訓練用としてもよく使用されます。

Q.ヘリコプターを運用する際の注意点を教えてください。


【有視界飛行のため天候に左右される】


 まず、ヘリコプターはパイロットが目視で確認してフライト(有視界飛行)します。

 そのため、ヘリコプターは天候に左右されます。パイロットから見て視程がある程度確保できないとフライトができません。また、夜間においては視程が確保できないためフライトは難しいです。

※近距離でかつ夜間照明がある飛行場間のフライトであれば一部可能な場合はあります。

 この天候に左右されることは離着陸場所のみではありません。例えば東京からヘリコプターが飛び立ち大阪で着陸する際には東京から大阪までの飛行経路のすべての視程の確保が必要になります。

 また、ヘリコプターのエンジンは繊細です。火山が噴火した際は火山灰がエンジンに入らないように風上でのフライトしかできません。

 そのため、有事の際にヘリコプターで支援物資を空輸される際には広い範囲での天候の確認が必要になります。

【どこにでも着陸できない】


 また、ヘリコプターはどこにでも着陸できるわけではありません。

 ヘリコプターは空港やヘリポートなどの飛行場にのみ着陸できます。

 この飛行場以外にヘリコプターが着陸する際には事前に①その場所が着陸できるのか測量②土地所有者の承諾③着陸場所の図面を作成し、国土交通省に申請し承諾を得る、が必要になります。

 この申請をした場所を場外離着陸場(臨時ヘリポート)と呼びます。日清医療食品様が災害時に支援物資を空輸される場合は特定の飛行場ではなく、この場外離着陸場を使用するケースが大半になるかと思います。

【場外離着陸場に向いている場所について】


 場外離着陸場(臨時ヘリポート)は、まず着陸する場所として40㎡のスペースが必要です。多くの方は、ヘリコプターは上下の動きで着陸するイメージをもたれているかと思いますが、ヘリコプターは飛行機と同様斜めに離着陸すると考えてください。

 ヘリコプターは周囲にネットや電線、高い建物があると着陸できません。ヘリコプターが着陸するにはある程度広い場所が必要です。

 また、着地面が砂地の場合は注意が必要です。砂が舞いヘリコプターや周囲を傷つけてしまう可能性があります。どうしても他に着陸する場所がなく、グランドなどの砂地に着陸する場合は消防に依頼し散水を行います。

 けれど、水はけの良いグラウンドなどはかなり砂が舞うことがあります。

 場外離着陸場(臨時ヘリポート)としてはゴルフ場やサッカー場などが向いていると私は思います。

 ただし、現地を測量し周囲を確認しないと、その場所にヘリコプターが着陸できるかどうか判断はできません。もちろん、周囲に何もなくても土地所有者の承諾なしにヘリコプターは着陸できません。

 もし、場外離着陸場(臨時ヘリポート)を探される場合はヘリコプター会社に確認をされるのが一番だと思います。

【着陸できない場所について】


 他のヘリコプターが着陸した実績がある場合でも、民間機が着陸できないケースがあります。それは着陸実績がドクターヘリの場合です。

 ドクターヘリは着陸地点の15m上空を仮想着陸帯としています。

 15m上空の周囲には高い建物や障害物がないため、実際の着陸地点にドクターヘリは着陸できますが、民間機はこの15m上空を仮想着陸帯とすることができません。そのため、場外離着陸場(臨時ヘリポート)の情報を取得した際は注意をする必要があります。

 また、機体により着陸できないケースもあります。当社が所有するAS350B3では屋上ヘリポートへの着陸ができません。

 現行の法律では屋上へリポートへの着陸が可能なのはエンジンが単発機ではなく双発機である必要があります。このあたりの情報はヘリコプター会社に確認されるのがよいと思います。

 また屋上ヘリポートなどの場合は着陸に際しては重量制限や着陸できる機体の制限などの制約があることもありますので事前に確認が必要です。

Q.平成28年熊本地震での対応について教えてください?


【契約締結からすぐのフライト要請】

 まず、日清医療食品と契約を締結が実現しましたのは2016年4月1日からになります。

 当社との契約締結の背景は西日本での対応強化のためと日清医療食品の担当者から聞いています。

 当時、日清医療食品様は当社以外に2社のヘリコプター会社と契約を締結されていましたが、各社により強いエリアが異なるため色々な諸条件を加味して契約先を増やされているのがわかりました。

 平成28年熊本地震発災後すぐに日清医療食品様の担当から連絡をいただきました。時刻は22時近かったと思います。そこからフライトに向けて対応をさせていただきました。

 実は連絡をいただけたことが大変うれしかったです。契約を締結してすぐであったこと、複数契約しているにも関わらず当社を選んでいただけたこと、そして何より、今まで当社ではドクターヘリでの搬送しか経験しかなく、民間企業による緊急支援物資の空輸ができることです。

 災害が発生すると何かをしたいと思う方も多いと思います。当社でも何かしたいと思う人間が多く、夜中でしたがパイロット、整備士もすぐに連絡がつき迅速な対応ができました。今後も緊急時に迅速な対応ができるよう同様の体制を継続したく思います。

»平成28年熊本地震における日清医療食品の初動活動についてはこちら

Q.今後日清医療食品に求めることがあれば教えてください。


【不得意エリアでの情報共有を】

 まず、日清医療食品様が過去にヘリコプターを使用した訓練をされていると聞き、その災害対応における姿勢がすばらしいと思いました。

 また、震度6以上の地震が発災した際に災害対策委員会が発足するとお聞きしました。当社も、有事の際に日清医療食品様から連絡が入った場合は迅速な対応ができるよう努力いたします。

 日清医療食品様にお願いをすることとしては当社が得意でないエリアでの情報共有になります。

 災害時にスムーズな支援を考えた場合ヘリコプターの確保と同様にヘリコプターが着陸できる場外離着陸場の情報が必要になります。過去の実績などの情報共有をしていただけると助かります。


※所属・役職名はインタビュー時になります。

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